まだ妊活を意識していた時のこと
今後夫婦2人で生きていくつもりだが、そんなわたしにも妊活を意識していた時があった。
独身の頃や結婚当初は、こんなわたしでも周りに流されていつかは子どもを産むだろうと思っていた。
「結婚=子ども」
という式を疑うことすらしなかった。
しかし正直のところ、
子どもが欲しいというより、子どもを産むのが当たり前。だから、産む。
といった考えだった。
結婚して6年半ほどになるが、当時やそれ以前は今ほど多様性という言葉が飛び交っていなかったように思う。
わたしだけかもしれないが、”選択子なし”という言葉なんて聞いたことがなかった。
結婚後2,3年以内にまた転勤の可能性が高かったので、すぐに妊娠をすることは望んでいなかった。
しかし、子どもが本当に欲しければ転勤や環境の変化など関係なく、すぐに妊活を始めるだろう。
今思えば、転勤という”都合の良い言い訳”を理由に無意識に妊活から逃げていたのかもしれない。
とはいえ、自分の好きなタイミングでいつでも妊娠が可能なわけではないことも年齢のリミットがあることも重々承知していた。
この時はひたすら焦りという感情しかなかったように思う。
「子どもを産むのが当たり前」という固定観念があまりにも自然に自分の身に染みついていて、結婚後数年は自分で自分の首を絞めていた。
とりあえず夫婦で風疹のワクチンを打ってみたりもしたので、当時のライフプランには「妊娠・出産」が組み込まれていたのは間違いない。
ただ、”都合の良い言い訳”に逃げている間、わたしは本当にいろんなことを考えていた。
頭がおかしくなりそうなぐらい、悩み考えた時期だった。
そして行き着いた先が、
「わたしは本当に子どもが欲しいのか?」
という疑問だった。
こんなにも悩んでいる時点でもはや答えは出ているようなものだが。笑
やはり人生を左右する大きな決断となると当時は即決できなかった。
今は良くても、果たして将来は後悔しないのか?
そんな迷いがひたすら頭をかけ巡っていた。
(本音を言うと、この点に関してだけは今でも時々頭に浮かぶ。笑)
そんなわたしも今となっては吹っ切れた。
「子どもがいる生活」か「夫婦2人の生活」
それぞれ大変さは違うが、どちらを選んだとしてもそれなりに乗り越えていくんだろうな、とは思った。
ただ、「夫婦2人の生活」のライフプランを立てている時のほうがとにかく、ワクワクした。
明らかにわたしのこころは躍っていた。
そのことに気づいてからは早かった。
そして夫の言葉。
もし世の中が子どもを産むほうが少数派だったとしたら、わたしは迷うことなく決断できていたと思う。
人の弱さというか、自分の弱さを実感した。
「決めたからには自分の人生を楽しまないと!」
と母に言われた。
これで本当によかったのか?
今でも一瞬だが頭をよぎるときはある。が、悩みや焦りの感情で時間を無駄にするのは本当にもったいない。
これから全力で人生を楽しんで、もうやりきった~!なんて思えたら、おそらく後悔なんてしないと思う。
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