さとみん

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さとみん

放っておくと長い文章を書きがちな人です。 その長い文章が、たまにあなたの役に立ったり、立たなかったりします。 本とお茶とチョコレートとヒヨドリとFF11と文章書きで、毎日を過ごしております。 ここにあるのは、読書感想と、周遊型謎解き感想と、その他雑多なものです。

マガジン

  • 周遊型謎解き感想

    自分がプレイした、主に周遊型謎解きの感想を置いてあるところです。 たまに周遊型じゃないものも置きます。

  • 読書関係

    読んだ本の自分の感想を中心に。

  • 考えたこと

    心にうつりゆくよしなしごとを、ってやつです。

  • 名刺代わりの12冊

    折りに触れ立ち返ったり自分が引用したくなったりする、「自分に近しい」本です。 「自分が好きな本」とはちょっと違います。 (こういう差異をうるさく言いたがる人間である)

  • 日本のお茶

    飲んだお茶の話を、色々と。

最近の記事

『銀座令嬢誘拐事件』 クリアしました

 ねこ、可愛い。  SCRAPさんが贈る、東京銀座の郵便ポストを使う新しいタイプの謎解き『銀座令嬢誘拐事件』をプレイしてきました。私は知らなかったのですが、以前も開催されたことがあったそうで、今回はリバイバルみたいですね。  人間と話をするのは苦手だけれど、ポストと会話をすることができるという特殊能力の持ち主の主人公が、「ポスト探偵」として、女の子の誘拐事件の謎を解く……というストーリー。  紙のキットを一切使わず、全てスマートフォンとポストと現地の情報で進行する、なかな

    • 『総選挙ホテル』 傍観者で生きていくよりも

       自分のやりたいことをやることと、主体的に生きることは、違うらしい。 『総選挙ホテル』,桂望実著,株式会社KADOKAWA発行,2019年刊(2016年刊行単行本を加筆修正)  友人内で定期的に開催している読書会で、久しぶりにちょっと軽めの小説はどうかということで、今回はこの本がテーマだった。  中堅どころだが売り上げが悪く、このままでは身売りか業態転換かと追いつめられたホテルが、一か八かをかけて、投資ファンドが紹介した社会心理学者を社長に迎え入れる。社長は、 「二割の定

      • 『ナゾときっぷ2024 おてんば娘の記憶の歌』 クリアしました

         最後の大謎でやりたいことはよくわかった。  阪神線・阪急線を使った関西鉄道謎解きのシリーズ『ナゾときっぷ』、今年開催分の阪急線をクリアしたお話です。ちなみに阪神線の方は↓な感じでした。  内気な青年の恋物語だった阪神編と打って変わって、こちらはシンガーソングライターの夢を追いかける女性の物語となっております。恋愛要素は皆無なので照れませんが、夢追い人の青さが、また別の意味の感情攻撃を仕掛けてくる感じに(笑)。 動線は比較的シンプル 阪急線はかなり複雑怪奇で運行範囲も

        • 春の制服 喜びと誤算

           自問自答ファッション、春の制服の話です。  もともと、同じ服をずっと着ることに抵抗がないので、いい服を見つけられさえすればすぐに決まるだろうなと思っていました。で、実際見つけるまで時間はかかりましたが、見つけてからは早かったです。  私が服に求めることは、エシカル性を意識していること、天然素材であること、好みの色であること、自宅で洗濯してノーアイロンで着られること、肌触りが良いこと、締め付けがないこと、生活の場面で違和感なく馴染めること……何より、着ていることを意識しな

        『銀座令嬢誘拐事件』 クリアしました

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        • 周遊型謎解き感想
          27本
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          36本
        • 考えたこと
          13本
        • 名刺代わりの12冊
          1本
        • 日本のお茶
          4本
        • 卵巣嚢腫入院記
          10本

        記事

          『ナゾときっぷ2024 鉄道男と奇跡の塔』 クリアしました

           電車男とは全然違う展開である。  始まりました、阪神線・阪急線を使った関西鉄道謎解きのシリーズ『ナゾときっぷ』。今年はなんと、いつもの阪神・阪急線に加え、北大阪急行まで参戦。  そして恒例の「全部のタイトルを解くとエクストラ編でストーリーが完結するよ」もありますので、都合4本クリアしないと真のエンディングは見られないのです!  4本立てともなりますと、もはや「一回の休暇で一気にやろう」などという発想は起こらないので、かえってよかった気もします(笑)。去年は3本一気にプレ

          『ナゾときっぷ2024 鉄道男と奇跡の塔』 クリアしました

          『レールの先の景色 2024』 クリアしました

           終わってから振り返ると、イラストのあれこれにしみじみします。  ここ数年ずっと開催されている、愛知県の名鉄を使った周遊謎解き「レールの先の景色」シリーズ。無事に2024年版も開催となり、参加できました! 終了間際のプログラムにギリギリ滑り込むパターンの多い私にしては、珍しく開催直後にクリアです。  今回も、これを遊ぶために愛知県に旅行の予定を組んでもいいのでは、と思えるような、楽しいプログラムとなっておりました。  逆に言えば……名鉄の運行範囲はとてもとても広く……今回

          『レールの先の景色 2024』 クリアしました

          なぜヒトは学ぶのか 人間の条件と配られたカードと幸せと

          「学校の勉強なんて役に立たないよ!」「じゃあどんな勉強なら役に立つと思っているの?」 『なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える』,安藤寿康著,講談社発行,2018年刊  安藤先生のお名前を拝見して、大学時代のことを少し思い出した。  大学時代、一応教員免許を取るべきか……と血迷っていた私は、必要な単位を色々取得していて、そのうちのひとつ「教育心理学」を担当していたのが、この本の著者・安藤寿康先生だった。  色々あって私は結局教員免許を取らず、そして「教育心理学」で勉強

          なぜヒトは学ぶのか 人間の条件と配られたカードと幸せと

          2024春夏は、どんな感じにする?という話

           旧暦弥生に入って、新月が過ぎて上弦も過ぎました。旧暦だとあとちょっとで夏ですよ。ほんとかよって思いたいところですが、ところどころ初夏の陽気がやってきてますよね。先人の暦というものは、やはり何だかんだで何十世代もの積み重ねを生き残っているので、ちゃんと言い当てるところは言い当てるものです。それを現代の自分が活用するかどうかは別の話として。  ムーンプランナーも春夏版に切り替わって、今期の色々な予定や夢や希望や願望が蕾のようにふくふくと膨らみ始めてきました。という訳で、ごく個

          2024春夏は、どんな感じにする?という話

          『特急!ロケハントレイン!~アシスタントと奇妙な手紙~』 クリアしました

           アシスタントってこんな仕事なのか?(笑)  小田急電鉄さん、結構頻繁に周遊謎解きを開催してくれるのですが、今年は街ハック!さん製作の「特急!ロケハントレイン!」というタイトルです。  天才映画監督のアシスタントになれた主人公が、全然インスピレーションが湧かないと悶え苦しむ監督を助けるために、小田急沿線のよさげな場所を巡って映画のスクリプトのヒントを探す……というストーリー。  本編とエクストラ編に分かれていて、一応別々に遊べますが、まあ両方やるよねもちろん(笑)。  

          『特急!ロケハントレイン!~アシスタントと奇妙な手紙~』 クリアしました

          ムーンプランナー2023秋冬を振り返る

           いよいよ春分後の新月が近づいてきて、切り替わりの時期に入ったので、私も今期の振り返りというものをここに置いておこうと思います。個人的な記録なので、他の人の参考にはならないと思うけど。ごめんね。  しかしもう齢○歳にしてつくづく実感したのですが、私はこの「振り返り」というやつが思考からすっぽ抜けてることが多いです。PDCAの、PDAは得意だけど、Cが全然抜けてる人。苦手とかキライとかいう以前に、「抜ける」。よほど気をつけないと、振り返りません。  これは、私が未完了・手を付

          ムーンプランナー2023秋冬を振り返る

          『人間をみつめて』 存在の仕方を先行させること 名刺代わりの12冊その1

          『人間をみつめて』,神谷美恵子著,河出書房新社発行,2014年初版(1974年『新版 人間をみつめて』朝日選書を底本) 『人間を見つめて』は、大きなくくりで言えば、いわゆる「生きがい論」に入る著作だと思う。  著者の神谷美恵子さんがこの本の前に書いた『生きがいについて』は、日本における生きがい論の先駆け中の先駆けであり、「生きがい」という言葉そのものを人口に膾炙させたとまで言われる。ストレートで人目を惹きつける扇情さがかけらもないタイトルからうかがえる通り、どこまでも誠実

          『人間をみつめて』 存在の仕方を先行させること 名刺代わりの12冊その1

          『もぐらのモールの美味しい配達員』 クリアしました

           モールくん、健気で可愛い……!  タカラッシュさんのブラックレーベル、福岡市地下鉄の周遊謎解き『もぐらのモールの美味しい配達員』。ずっとやりたくて、すでにプレイ済みの友人からも「さとみんさんぜったい好きだと思う!」と言われていたのですが、ぐずぐずしているうちに、何とこの3月いっぱいで終了というアナウンスが来てしまいました。  わーんわーん土日はもう全部予定が入っちゃってるムリだよぅ(´;ω;`)と泣いていたら、憐れんだ軽鴨の君(つれあいの仮名)が色々予定をブルドーザーの

          『もぐらのモールの美味しい配達員』 クリアしました

          叶えようとしない願いがある

           春分が近づいてきて、ムーンプランナーを使っているわれら、切り替わりが近づいたな!とソワソワしている頃ですな。  2月3月と、こんな記事がムーンプランナーさんから出されていまして。  かなり遅くなりましたが、自分のルールや「保留していること」について、ちょっと書いておきたくなったので、自分語りですがよければおつきあいください。 ★★★  自分を振り返って考えてみた時、私は、自分が生きたい・なりたい姿というものをかなりの部分、実現できているんだなぁと気付きました。  も

          叶えようとしない願いがある

          『彩り電車と思い出の宝探し』 クリアしました

          「探検!」という気持ちが蘇る。  千葉県流山電鉄の周遊謎解き『彩り電車と思い出の宝探し』、結構ギリギリになってしまったのですがクリアしてきました。  流山電鉄は、通称「流鉄(りゅうてつ)」、流山から馬橋(松戸市)をつなぐ可愛いローカル線です。二両編成の味わい深い列車がトコトコ走る姿は、ほのぼのという言葉が具現化したよう。  そんな流鉄のイメージを、まさにそのまま謎解きにしたような内容になっておりました。  流鉄は長い線ではないのですが、逆に全ての駅をフルに使う内容となって

          『彩り電車と思い出の宝探し』 クリアしました

          『鉄道探偵と氷点下2℃の幻影』 クリアしました

           最後に見えるものに一点賭けした感があります。  毎年やっている、京王線・都営線(順不同)の周遊謎解き「鉄道探偵シリーズ」の2023年版新作をプレイしてきました。  鉄道にまつわる事件や謎を解決する「鉄道探偵」、様々な変遷や代替わりを経て、今はKと助手のJの二人体制となっております。二人がそれぞれ別の事件に遭遇し、それが実は関わりが……という「待ってました!」のストーリーです。  周遊型謎解きの雄と言っても過言ではないタカラッシュさんの製作なので、手堅い作りのプログラム

          『鉄道探偵と氷点下2℃の幻影』 クリアしました

          『大和ミュージアムと呉まち歩きの謎』 クリアしました

           正統派のウェルメイド街歩き体験ができました!  実は当初、SCRAPさんが開催していた、広島市のおりづるタワー付近の周遊謎解きをプレイする予定だったのですが、広島入りする直前にこれが終了してしまった(配布キットが尽きたそうで……)のが発覚しまして。  大慌てで近隣の他の周遊謎解きを探したところ、見つけたのが、この呉市の街歩き謎解き。  という訳で、かなり直前にプレイを決めた謎解きだったのですが、やってみたらこれが大当たり! 非常によく作られた正統派街歩き謎解きで、初めか

          『大和ミュージアムと呉まち歩きの謎』 クリアしました