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猫はネズミを捕ることを忘れない

だれも生まれつきの性質としてもっている欲求には逆らうことができない。(ドイツ)

この言葉は、
誰もが生まれたときから
特定の欲求や願望を持っていて、
それを無視したり
ノーと言ったりするのは
非常に難しいということを
意味しています。

そのため、
人はしばしば、
自分が自然にやりたいと
思うことを我慢することが
難しいと感じることが
誰にでも経験があることです。


15世紀後半に書かれた
フランスの写本には、
ことわざの絵と
見出しの言葉が
並んでいます。

しかし、
これらのことわざの意味は
必ずしも単純ではないことに
注意する必要があります。

ネコ科の動物の
本能的な行動を
指していると
解釈する人もいる
かもしれないが、
その真髄は
そのような文字通りの解釈を
超えたところにあることが、
その意味から読み取れます。

写真素材:ペンを持つ手とメモ

短い形式の
文学作品としての
ことわざは、
日常的な言葉を
芸術的な表現に昇華させ、
洗練させることを
目的としています。

大きな改変が
加えられていない
例外はいくつか
あるかもしれないが、
それらは少数です。

言葉を作るということは、
心地よいリズムや
韻を踏むことだけではなく、
比喩のような様々な
文学的表現を用いて
形作ることでもあり、
例えば、
猫にまつわる
このことわざは、
その比喩的な意味を
掘り下げることで
深みと響きを増しています。

寓話やたとえ話
として語ることで、
単に外形を変えるのではなく、
擬人化にも似た
この方法によって、
その本質を内面化
することができます。

私たちは言葉に
「命を吹き込む」
ことができ、
聴衆にとって
より親しみやすく
魅力的なものに
することができます。

それこそ人間のすばらしい
「生まれつきの性質」
持ち合わせている
といっても過言では
ありません。

写真素材:深呼吸する女性

類語
・雀百まで踊り忘れぬ
・三つ子の魂百まで
・昔とった杵柄(日本)

中世の人々は猫を愛し、ネズミと一緒に本の中に登場させ、時には賢いキャラクターとして、あるいは恐ろしい悪魔として登場させました。

この本には、そんなヨーロッパの古い書物から猫の絵が集められています。猫は余白に描かれることが多かったので、この本には大きな絵があります。そのため、細部まで間近で見ることができます。

猫に名前はあったのか、人々は猫に食べ物を与えたのか、猫は怖いと思われていたのかなど、猫にまつわる物語が書かれています。賢い猫から不思議な猫まで、さまざまな種類の猫が登場する本書は、イギリスで人気を博した『CATS in Medieval Manuscripts(中世装飾写本のネコたち)』(The British Library)の日本語翻訳版です。

引用元:「中世ネコのくらし 装飾写本でたどる」美術出版社  https://bijutsu.press/books/5452/


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