2019年9月のソウルの体感治安について

友達と話していて、書いておくといいのではないかということで。できる限りロングスパンで使える記事をめざしている「姉御の一人旅ガイド」に書くにはふさわしくないけれど、「流れる」ことを前提にするNoteには良いのでは?ということで。

ただ、あくまでもN=1の体験だということを覚えておいていただきたい。

なお、筆者はそれなりに治安の悪いところを知っている。福岡県も、刑法犯認知件数の人口比でも全国ワースト10県の常連である。(裁判所に傍聴に行って薬物事件で出てきた取引場所が「ああ、あそこのコンビニ(の前)」のオンパレードなのがザ・福岡市。)ニューヨーク、パリと治安の悪いので有名なところには行ったし、極め付けはデトロイト。

なお、最近一番いくところは台北。東京ではもともと表参道から青山によく行っていて、最近は銀座・品川なので怖いと感じたことはない。関東で今一番行くのは川崎。修羅場は潜ってないけど、フラグが立っていくところは見ている、体感しているということでよろしく。

ソウルベースで行ったところ

「体感治安」なるものが、どういうところに行くかにもよるのも事実で。

今回行ったところは、

がメインなので、治安は比較的良いところと思われる。

夜20時くらいに歩いたところは明洞、宿泊場所は東大門の外れ。ただし、夜は21時くらいにはホテルに戻っていたので、その行動パターンも記しておく。

日本人だからと言って、嫌がらせをされたりしたことはない

ショッピング目的ではなかったのもあろうし、ショッピングした先が免税店でしかなかったのもあろうけれど、日本人だからといって嫌がらせをされたことはなかった。

ただし、一番初めに話しかけられるのが中国語で、中国語初心者の私には韓国語訛りの中国語は何を言っているのかちっともわかららず、中国語で切り返すこともできなかった。スリーテンポくらい遅れて台湾では聞いたこともないようなぶっきらぼうに(聞こえる)中国語だったと分かった。「何言ってるんだかわからない」と日本語にすると、向こうがどぎまぎしてものすごく丁寧になることを何度か繰り返した。

ここのポイントは、今ソウルの免税店で一番よく聞こえるのが中国語ということ。次に、外国語初心者の「相手の訛りがきつくて聞き取れない」は当該初心者の当該外国語能力が極めて低いことを示すだけ、という二点である。

困惑したのは、中国語での無愛想さと日本語での愛想の良さの使い分け方の方だった。間違えて悪かった、というところが働くのだろうと推測する。この無愛想さでも中国人観光客は気持ちよくショッピングし、大金を落としていくのだろう。費用対効果が低く、日本語を話さない店員がこれから増えていくのではないだろうか。いつ行くの?今でしょ。

明洞はスリに注意

明洞は、エステに行った。

その前後にぶらぶら歩いただけだ。客引きはいた。シートマスクを目の前に差し出されて受け取ろうとすると、ぐいっと引かれる(つまり、店内に入らないとあげないよ)ことはあったので、すぐさま手を離した。そういう売り方は台北でもしないわけではない。まず間違いなく、そういう売り方をする店はろくでもない。

道のせせこまさと人の密度は、香港のモンコック、渋谷センター街、原宿竹下通りを思い出させた。台北なら西門町。つまり、一番多いであろう犯罪はスリだろう。あと、腕をつかまれてどこかに引きずり込まれる可能性も低くはなかろう。とっさに固まってしまいか細い声しか出ない場合には、助けを求めても周りの喧騒にかき消される程度にうるさいエリアである。

「明洞」「スリ」というキーワードで検索すれば出てくるわ、出てくるわ。景福宮・東大門あたりにもスリは多いようなので要注意。

ショッピングなどに夢中になって荷物への気配りをおろそかにならさぬよう。

ただし、危ない感じだなあという雰囲気はなく、どことなく祝祭めいたお祭り気分の屋台街などもあった。(何も買わないけれど)

眠らない街、東大門

雑貨や服飾への興味を失っている私にふさわしい街とは言えないのだが、多少歩いた。

すごいなと思ったのが、夜間だけ営業する店などがあること。

二十四時間やっている映画館あり。明洞もだが、二十四時間やっているお店ありで、時間がない、ホテルに宿泊するだけのお金がないけれど、体力はあるという若いみなさんにうってつけの場所の一つではないだろうかと思う。

もちろん、薄暗くなってから出てくる服屋の品質やおつりのちょろまかしなどはあろうと思う。薄暗くなってからの人混み、ということで、ここでもスリと連れ去りには要注意。

ただしビリビリとするような危ない雰囲気は感じるところではなかった。

カジノ

パラダイスカジノには行った。カジノではくれぐれも熱くなりすぎないように。私はクーポンの範囲でのみ楽しみ、無料ビュッフェを楽しんだ。170円くらい儲けたので万々歳である。

ここは日本人も中国人も、海外在住なのだろうか韓国人もいた。禁煙になっているし、怖いところではないが、スリと「熱くなりすぎない」ことには要注意。

K-POPファンの渡韓は?

コンサート目的に台湾に行ったり香港に行ったりしてきた私には、コンサート目的の渡韓も理解できる行動である。「センイル渡韓」と言って「推しの誕生日お祝い渡韓」というものもあると聞いた。センイルというのは「生日」かな。

コンサート会場やお誕生日会会場に隣接したホテルがあればそこに宿泊するべし。コンサート会場に隣接してホテルがなくても、シャトルバスを運行する駅などがあると思う。そういうところに宿泊すべきであろうかと。お誕生日会があるなら、日中だろうか。それなら移動しなければならないところでもよかろうかと。

ただし、コンサート後の疲労とハイテンションと気が緩んだところで日が落ちてからの明洞・東大門というのはスリにあいそうだな、とは思う。あくまでも海外であると、気を引き締めて欲しい。

ただし、行きたいコンサート、楽しみにしていたコンサートでチケットも取れそうなのに我慢する必要はないのではないかとは思う。

グッズ購入も、探すのに夢中になってスリにあうことや、騙されるようなことは気にしてほしいけれど、それ以外は気にする必要はないのではないだろうか。

親切にしていただいた

参加させていただいたガイドさんたちはとても丁寧だったし、知識もあった。

地図アプリは使っていたけれど、SM免税店はすぐ近くにいるはずなのによくわからず。三人女の子に話しかけて、最後の人にあそこですよ、と見えるところまで連れて行っていただいた。カムサハムニダ。

ソウル駅でぐるぐるする羽目になって、あそこは本当に案内が悪いね。それを道ゆく人にカバーさせるのも微妙だと思う。お姉さんにゲートを開けておいでおいでしてもらったし、これまたお姉さんにベルトコンベアに荷物を載せるのを手伝っていただいた。このお二人は教えてほしい、手伝ってほしいと頼んだわけでもない。大変ありがたかった。カムサハムニダ。

支払っていただいた代金は、ブログ執筆環境の整備・次回の旅費に充当して還元いたします。