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破れたジーンズ

最近、マルジェラのクラッシュジーンズで遊んでいる。
そんなカジュアルなコーディネートが珍しく、コーディネートをあげた日のInstagramのDMには新鮮!と嬉しいメッセージが届く。

私としては、新鮮というより“懐かしい”という感覚が近い。

私が通っていた中高一貫校には、同じ校舎に4歳、5歳上の高校生のお姉様方がいた。
同じ学校に、3学年、4学年上の従姉妹も通っていたので私はいつもお姉様方のプライベートを覗いては憧れ、気持ちは少し早熟な中学生だったかもしれない。

そんな私は、高校受験がパスになる環境で、部活に励む日々。プライベートでは、ファッション雑誌を発売日に買って友人らと次の部活が休みの日を楽しみにしていた。

この中高6年間、本当に色々なおしゃれを楽しんだ。
というより、女子校だったので恋愛も自由には出来ないし、校則も厳しかったので、髪色も遊べない。
そんな中、多感な時代の個性は私服で表現するしかなかったように思う。
地元を出て、関西圏の色々な地域から出てくる友人らもまた刺激的な存在で。

中学生の時、大阪ミナミのアメ村に初めて足を踏み入れた時のカルチャーショックなんてものは凄かった。
あの独特な古着の匂い、所狭しと雑多に並べられた服。
そこから、私らしい一枚を探す。
まるで宝探しのように、私の個性を表す一枚を。

NIKEの靴にだぼだぼのクラッシュジーンズ、過去に誰かが着た一枚を合わせて、“イケてる”と思っていたあの頃。

だから破れたジーンズは、私にとって、
懐かしい。
マルジェラの力を借りながら、今の私が出来る個性をとことん発揮したい。

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