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夢のルーツ

私はアパレル業界で働いた経験はありません。
そんな私のお洋服にまつわるルーツは二つ。

小学生の頃に思い描いたファッションデザイナーになりたいという小さな夢と17歳の頃に貰った2畳のウォークインクローゼット。

インドアで消極的だった幼い頃は、ノートと色鉛筆がお友達で、兄弟や他の子達が外で遊んでいる時も1人で黙々とお絵描きを楽しむ子供でした。

【さとかのデザインノート】と題した大学ノートで唯一鮮明に覚えているページはきみどり色のワンピースのデザイン。
今思うとあの斬新な発想は大人のさとかが羨むほどでした。

17歳の頃、大学受験と部活動に没頭するなか、ストレスの発散はお洒落を楽しむこと。
大阪のアメ村で古着屋をめぐる日もあれば、コンサバに憧れ巻き髪の練習に励む日も。
1人部屋を貰った時より嬉しかったマイクローゼット。そこにはぎゅうぎゅうに洋服が詰まっていて、本当に私の城だと思っていました。
クローゼットに座り込み、ずっと洋服を眺めていた時もありました。

その時の記憶が紆余曲折し、今の仕事に繋がったんだと思います。

メゾンブランドが並ぶこの場所では3度目のポップアップ。
今までで1番緊張し焦燥感を拭えぬまま開催を迎えました。

想像を遥かに越えたブランドローンチ一年目の経験の数々。
有難い状況とは裏腹に、回数を重ねるたびに、お客様の期待にお応えすることができるだろうかという不安。
アパレル業界未経験の自分をデザイナーと名乗って良いのだろうかという葛藤もありました。

そんな思いを抱えながらの2日目。
五人体制でもお待たせする程の状況のなか、お客様からのお言葉や笑顔、喜んでくださる姿を見て、私の自信の無さや不安はお客様に対して失礼だと思えてきました。

そして、自信をもってお客様にご紹介することが今出来る精一杯の私の誠意だということも。

10代の私が今の私を見て、誇りに思ってもらえるように。

そんなことに気付けた2日目でした。
明日からも頑張ります。

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