慈悲心でアサーションと傾聴とマインドフルネス

『マインドフルネス「人間関係」の教科書』(藤井英雄さん/Clover出版)

言いたいことが言えず我慢してしまったり、感情に振り回されたりする状態を緩和するヒントが得られる本でした。

アサーション、傾聴、マインドフルネスの関係性を整理するのにも役立ちました。

■アサーション:自分が困っている時にするもの
・アサーション時に反発されたら(相手が困ったら)傾聴

■傾聴:相手が困っている時にするもの
・受容、共感できるように相手を理解しようとする
・同意はNG:条件付きの承認となり、話し手は不安感
・傾聴時にアドバイスしたくなったらマインドフルネス

■マインドフルネス:感情に振り回される状態から解放するもの
・自分自身の行為に客観的に気づく
・マインドフルネス状態になりにくかったら慈悲の心

■慈悲:マインドフルネス状態にするサポート
・自他の幸せを願う:苦しみがなくなったらいいね、願いが叶ったらいいね

傾聴の効果の言語化も秀逸でした。

問題を熟知しているのがクライアントなら、解決策を知っているのも、世界でただひとり、クライアントだけです。
ただ・・・悩みにとらわれて頭が混乱して思いつかないのです。だからクライアントの混乱した頭を整理してあげることが必要なのです。そのために役に立つのが傾聴です。

『マインドフルネス「人間関係」の教科書』134-135ページ

私も定期的に個別セッションを受けています。
傾聴されると、自身の課題に一緒に向き合ってくださる方がいるありがたさ、温かさ、心地良い安心感が生まれます。
その安心感の中で、つらつらと話をしていくわけですが、感情に引っ張られすぎず、マインドフルネス的な感覚で話すことができ、思いもしない発見があったりします。

自身の提供するセッションでも大切にしていきたいものです。

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