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毎年がニューノーマル

お疲れ様です。1月も後半となり、いつもの年なら木に積もった雪下ろしや降雪によって埋まった枝の掘り起こしなど“木を守る作業”をしているのだが、今年は今までに経験した事ない小雪となっております。

ニューノーマル(New Normal)を直訳すると「新しい常態」という意味になります。社会に大きな変化が起こり、変化が起こる以前とは同じ姿に戻ることができず、新たな常識が定着することを指します。「新常態」とも呼ばれているようです。

コロナ以後のニューノーマル

2020年、新型コロナウイルス感染症が世界中へ拡大したことにより、ニューノーマル時代が到来しました。感染リスクを低減するため、人との接触機会を減らすことやソーシャルディスタンスを保つことなど、生活様式の大きな変容が求められていました。ニューノーマル時代の働き方の最たる例としては、テレワークへの移行。満員電車に揺られて従業員が集まるオフィスへ出社することは、密集や密接、密閉の可能性があり、感染リスクが伴います。実際に、職場クラスター(集団感染)の発生も複数例報告されています。自宅で業務を行うテレワークは、厚生労働省が2020年5月に発表した「新しい生活様式」の実践例の中でも推奨されている働き方です。

りんご業界にもニューノーマル

りんご業界もニューノーマル時代となっているようです。
まずは何といっても気候の変化。当農園は山の麓に園地があるため、県内でも有数の豪雪地帯に園地があります。約10年前この時期の積雪は2mほどあったが今年は40センチほど。これほど積雪の少ない冬は記憶にないと近所の生産者も語っています。ここ数年の集中豪雨だったり、台風並みの季節風、それらの気象条件化で多発するりんごの病気の蔓延。
生産資材の高騰や運賃、燃料費の高騰もここ数年で毎年のように値上がり。一度値上げした資材は元の価格に戻らないことも知っています。10年前に比べ肥料費、農薬費は3割ほどUP。私は肥料も農薬も周りの生産者に比べかなり少ない方だと自負しているがそれでも3割UP。基準量の施肥、基準散布をしている農家なら5割ほど経費が上がっているに違いない。

幸い、令和5年度のリンゴは極端な品薄で早生品種から現在も高値で取引されている。産地市場では今まで聞いたことないような価格で競売されているようだ。ただ今年のような価格で取引されているならまだしも、需要と供給のバランスが崩れ価格崩壊が起きた場合、莫大に膨れ上がった経費を賄える価格での取引価格にならないこともある。

この時期、雪が少ないこと、春が早くなること、集中豪雨、干ばつ、りんごの病害虫の生態の変化、資材燃料費の価格高騰、、、、。
農業は経験が大事だと一般的に言われていたのが、これからは今後ニューノーマル時代を経験していくことの方が大事なのではないか。この時代にいかに適応できるか?という農業になっていくような気がする。


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