SatoSato

日々感じたこと、考えたことを折に触れて綴っています。サステナビリティ関連に関心あり。あ…

SatoSato

日々感じたこと、考えたことを折に触れて綴っています。サステナビリティ関連に関心あり。あと俳句を少々。 https://www.instagram.com/satosatoushi/

最近の記事

Komorebi

映画「perfect days」。 映画のシーンに繰り返し出てくる都心の中でさざめく木々、そして「木漏れ日」。 エンドロールにも「Komorebi」という言葉が現われ、、映画のキーワードにもなっています。 辞書的な定義で言えば、 しかし、「木漏れ日」は枝や葉の間から漏れてくる陽の光だけでなく、葉脈をくっきり映し出した葉を通しての優しい緑の光や、影のゆらぎが絶えず変化する様の、えも言われぬ全体の雰囲気のような気がします。 映画「perfect days」のシーンで言え

    • 『老人と海』の「老人」は何歳なのだろうか

      週末図書館をぶらぶらしてて、なんとなく手に取った本。 ヘミングウェイの「老人と海」。 そういえば学生の時、読書感想文を書いた記憶がよみがえりました。 でも、何を書いたかさっぱり思い出せず。。 連休だったこともあり、なんとなくもう一度読んでみようかなと。 家の本棚の奥の方からは新潮文庫の本(福田恆存訳)が出てきましたが、今回は光文社文庫の新訳の方で読んでみることに。 老人と大型カジキとの格闘、そしてサメとの死闘。 老人が海上でひとり格闘する最中の言葉、 こんな言

      • 兆しを楽しむ

        5月上旬の爽やかな朝の散歩。 いつもの散歩コースでは、あちこちでもう次の季節の準備が始まっていました。 紫陽花の小さなつぼみが陽の光をもらいすくすくと育っている。 ほんの3カ月前のこの紫陽花君は雪の中で寒さの中でじっくりと力を蓄えていました。 たった3カ月の変化。 これは、変化というより変貌、変態、トランスフォーメーションに近いような。 (あ、ちなみに「変態」は、そっちの意味じゃなく「態」を「変」えるということです笑) 植物と人の成長、変化のサイクルや過ごす時間

        • かっこいい大人

          「かっこいい大人ってどんな人だと思いますか?」 約1年前に中学3年生から問われ、しどろもどろになった質問。 この質問にちゃんと答えられていたのだろうか、、と、今だにふと思うことがあります。 昨年とあるご縁で、中学校の修学旅行一環で企業訪問を受け入れた際、中学3年生約40人に、サステナビリティ関連の授業を担当させて頂きました。 SDGsの動きや企業の取組みなどを説明した後の質問コーナーでの出来事。 最近の中学生の方々は、サステナビリティ分野の勉強が結構進んでいるようで

          30秒待てない

          カラッと晴れ渡った青空のもと、赤や白のつつじが盛りを迎えたゴールデンウィーク。 爽やかな気持ちで近所を散歩しつつ、最寄り駅で定期券の更新手続きをした時の出来事。 券売機で定期券の更新手続きしようとしたら券面読み取り不能ではじかれてしまう。 あれ、おかしいな、、と思いつつゴールデンウィークという事もあってか券売機に人が結構並んでいる。 急ぎではないので別の券売機でトライしようと思い別の機械の前に並び直す。 私の前は、私より少し年下のような典型的などこにでもいそうな中年

          30秒待てない

          ゴジラと知覧

          桜が満開の時期合わせて、、 という訳ではありませんが、4月は「特攻基地 知覧」という本を読んでいました。 敗戦色が濃くなってきた昭和20年の春から夏にかけて、多くの特攻隊員を送り出した飛行基地。 「知覧」 その当時、奉仕隊、整備補助に駆り出された女子高生が満開の桜の枝を折って、生きて帰還できないことがわかっている老朽化した戦闘機のコックピットにその満開の桜を添えていたという。 「知覧」の本を読み始めたのは、映画「ゴジラ-1.0」を観たことがキッカケでした。 「ゴジラ

          ゴジラと知覧

          研ナオコ見つかりました

          2023年カンヌ国際映画祭で役所広司が主演男優賞を受賞した「perfect days」。 役所広司の演技、そして彼のまわりを固める名優たちの演技も日常生活の延長線上の自然体で素晴らしい。 そんな中で、映画のパンフレットで見かけた出演者名「研ナオコ」。 研ナオコいたっけ? (研ナオコさんすみません汗) そんなところから始まり、あえて直ぐ解答を見つけず宙ぶらりん状態を楽しんでいました。 そして、先日3回目を見に行き、ようやく見つけました! 知ってる方にメールして答え合

          研ナオコ見つかりました

          研ナオコを探せ

          先日観た映画「perfect days」。 映画では、淡々とした日常でも同じ一日はなく、日々新しい何かが起こり、それを受け入れ、楽しむ姿が描かれている。 セリフが少なく、派手なアクションもないものの、主人公・平山のふとした表情、陰影のある表情がまたすごくいい。 多くは非日常の世界を楽しむための映画ですが、日常の延長線にある手触り感のある映画。 とっても味わい深い時間でした。 主演の役所広司はもちろん、出演した女優、俳優の方々もよかった。 大物歌手も出演していてその

          研ナオコを探せ

          古池に飛び込む蛙は何匹か

          先日、とある方とお話していた時。 松尾芭蕉の俳句「古池や蛙飛び込む水の音」が話題となりました。 俳句って言葉からいろいろなイメージが広がるけど一人一人浮べる画像はそれぞれ違う。 でもそんな多様性があっても五七五の文字にしゅっと収まるって面白いね。 そんな話しをしていたら、 その方曰く。 スペイン語学校に行っていた時、スペイン人の間でこの句を巡って解釈の議論があったんですよ。 その議論の論点は、、、 いったい『蛙は何匹だったのか』。 スペイン人の方々の解釈は「

          古池に飛び込む蛙は何匹か

          先日、先輩と何気ない話をしていた時のこと。 先輩の言葉が沁みました。 「そう言えば、『息』っていう漢字は良くて出来ているんだよなあ。」 「『息』って言葉、分解すれば『自』分の『心』なんだよね。」 「息は「自分の心」が反映されている。」 「『心』が乱れると『自』分も乱れ、『息』が乱れる」 「『息』を整えれば、『心』が整い、『自分』が整い、安定するかも」 息と心と自分の関係性。 ホントに漢字はよく出来ているなあと改めて思ました。 普段何気なく使ってる「記号」とし

          ひつじが一匹。ひつじが二匹。ひつじが三匹。。。

          私は寝付きはいい方で、日中何だかんだかんだあった時ときも、あまり時間をおかず寝入ってしまう感じです。 それでも、たまには夜まんじりともしない時もあり、落語(志の輔)や漫才(サンドウィッチマン)など聞きながら寝入る時も。 先日、そう言えば「寝れない時は「ひつじ」を数える」んだったなあ、まあたまには「ひつじ」でも数えてみるかと思い、やってみましが、はなかなか寝れずでした。 「ひつじ」という言葉自体なんとも発音するのが一苦労な音節で構成されているとも言えます。 「ひ」は頭子

          ひつじが一匹。ひつじが二匹。ひつじが三匹。。。

          声の表情

          先日、休日の午後にとある方とじっくりお話しさせて頂く機会を頂いたので、その場として、ゆったりとした空間(ホテルの個室など)を探すためにいろいろなホテルに電話をかけてみました。 少人数で、かつ時間もランチとディナーの間の時間。 ホテルのレストランでのアフタヌーンティーとは違う形での語りの場としてのホテルの空間もありかなと思った次第。 直前でもあったため、あれこれ当たってみたものの結果的に見つかリませんでした。 ただ、電話をかけてみて、電話だからこそ、眼にみえない「音」に

          声の表情

          その鼓動に耳をあてるために

          先日、ドキュメンタリー映画「その鼓動に耳をあてよ」を観てきました。 ドキュメンタリー映画はあまりなじみがなかったのですが、とあるご縁を頂き観に行く事に。 「その鼓動に耳をあてよ」は東海テレビが手掛けるドキュメンタリー映画劇場第15弾。 東海テレビは2010年の「平成ジレンマ」を第1弾に、「ホームレス理事長」、「ヤクザと憲法」、「人生フルーツ」、「さよならテレビ」など、独自の視点で「ドキュメンタリーの題材にはタブーはない」の精神を忠実にかつ真摯にドキュメンタリー映画を作り

          その鼓動に耳をあてるために

          春の兆し

          昨日からの関東地方は久しぶりの雪が降り寒い一日になりました。 とはいえ、通勤途上にいつも見かける枯れているように見える紫陽花の枝には、「つぼみ」が静かに春を待っていました。 一年の中で一番寒いと言われる2月の冷え込みの中。 それで周りを注意してみると、春の兆しがいろいろ見つけられそうです。 どんなに厳しい冬の環境でも、むしろ冬だからこそ蓄えた滋養がつぼみを豊かにし、春の芽吹き、夏の成長、秋の収穫に向け静かに今を過ごしている。 と考えると、厳しい環境に置かれると言うこ

          春の兆し

          JoyはMissionであるということ

          先日、映画「Mission Joy」を観てきました。 二人の偉大な宗教指導者による喜び(Joy)をテーマにした歴史的対談のドキュメンタリー。 ひとりはチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世。 5歳でダライ・ラマ法王14世として正式に即位。15歳で全政治的権限を委任されたが、中国のチベットの侵攻により、1959年、23歳でインドに亡命。その後インドのダラムサラにチベット亡命政権を樹立。以来、非暴力で世界平和を訴えている。1989年、ノーベル平和賞を受賞。 もうひとり

          JoyはMissionであるということ

          カロリーは年を越さない

          今年もあと残すところあと一日。 今年もいろいろあったなあと思いつつ、YouTubeを観ていたら、今年よく見た動画のランキングが出てきました。 そのランキングで出てきた曲は、サンドウィッチマンの「ウマーベラス」。 もう5年前の曲だったのね。。 しかし、いろいろあった日の夜は、確かにこの曲をなぜだか聴いてニヤニヤしながら寝ていたような、、。(笑&汗) サンドウィッチマンは宮城県仙台市出身で自分の同郷ということもあり、ファンの芸人さんです。 この曲は、まあ、たわいもない

          カロリーは年を越さない