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読書のスタイルは人それぞれ

読書は好き。でも、読書の気分じゃない時がある。

もしもあなたが読書好きなのだとしたら、そういう気分の時ってあるだろうか。


私はある。大いにある。

公共交通機関での移動中とか、病院で診察を待つ妙に長い待ち時間とか、読書に最適の静寂にいる時とか。

絶対今が本の読みどきなのに、どうも読書の気分じゃない。そう思って、おもむろにスマホを触り始めるのだ。

今日がまさにそうだった。都合により、珍しく日曜日にクリニックへ行ったのだけれど。読書する気になれなかったのだ。せっかく小さなカバンの中に、文庫本を忍ばせていたのに。待合室はいつもより人が少なくて、読書にうってつけの静けさだったのに。なんてこった。


もしかすると、「読書好き=暇さえあれば四六時中本を読んでいる」と思う人がいるかもしれないので、この機会にはっきり言っておこう。

読書好きだからといって、四六時中読書しているわけではない。

世の中を隅々まで探したら、本当に四六時中読書している人もいるだろうけれど。私はそうじゃない。一旦読書に集中できても、30分ももたないのが事実。下手したら、10分ほどで飽きてしまうこともある。長時間読書に没頭できる人が心底羨ましい。


それでも、私は読書が好き。

こんなに「私は読書好きの異端児ですよ」みたいなことを、つらつら書いているけれど。そもそも、読書の形には正解がない。

どんな読書スタイルであっても、自分が読書しやすければそれでよし。「読書が好き」という気持ちさえあれば誰でも歓迎、っていうスタンスが私の中では心地よく感じる。

読書が好きな人の多くは小説好きだけれど、そうでない人も一定数いる。私もそのうちの一人だ。小説のようなフィクションよりも、エッセイや自己啓発本のようなノンフィクションの方が好き。ただし、国語の教科書にあるような評論は苦手だ。

もちろん、私も時々小説を読むけれど。フィクションだからこそ、逆に想像しづらくて。エッセイは筆者の経験を基に書かれていることが多いので、なんとなく想像がつく。感情移入もしやすい。なかなか同じ感性を持つ人と巡り会えないのだけれど、共感してくれる人はいるだろうか。


読書の入口は、どこにでもある。世の中には様々なジャンルの本があるし、読み方も人それぞれ。時間さえあればどこでも読める。

もしもあなたが読書と縁遠いのだとしたら、一度読書してみてほしい。インターネットの中に留まっていては、得られないものがきっと得られるはず。

あなたも一旦スマホを閉じて、本の世界に一歩足を踏み入れてみない?

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