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タイでの病院実習を経て感じたこと🇹🇭

こんにちは。
大学の海外臨床実習プログラムの一環で、2週間タイの大学病院のリハビリ科で実習をしています🇹🇭
今回はその経験について書いていきたいと思います。


ここが日本と違う!?タイの実習事情

◎スマホの扱い

日本と一番違うと思った点が、実習中に気兼ねなくスマホで調べ物ができることです。

日本の医学部の実習中だと「患者さんの前でスマホを出しちゃいけない」といった暗黙の了解があって、分からない用語をその場で調べられず、結局終わった後に何を調べたかったか忘れる、、みたいな事象が発生してましたが、タイではそういうことはなく、わからないことをすぐ調べられるので吸収率が高かった気がします。

また、先生方も院内の連絡は院内用携帯ではなく自分のスマホでとっているようでした。
なんならカルテの情報を写真撮ったり、患者さんの傷の画像をエアドロで共有したりもしていました。

日本だとプライバシーが厳しいのでこういうことは禁止されていますが、タイの方がゆるい印象でした。(どちらも一長一短ですね、、)

◎学生教育

大学病院だからか、めちゃめちゃ教育熱心な先生が多かったです。診察の途中で講義が始まったり、身体診察もたくさん経験させてもらえました。

患者さんを待たせている中でも「今度日本行くからおすすめの場所教えて!!」と教授の雑談が始まったりもしてちょっと驚きましたが笑
(ちなみに京都の映画村でパワーレンジャー(仮面ライダー的なもの)をお子さんと見に行く予定だそうです😂)

患者さんもわりとのんびりしていて、学生への教育で時間がより多くかかっても受け入れる雰囲気だったところも印象的でした。

◎意外とハイテク!!

タイの医療と聞くと、まだまだ発展途上なのかな…?というイメージが(失礼ながら)あったのですが、全然そんなことなかったです!

リハビリの機械も最先端のものが導入されていましたし、病院の待ち時間をQRコードで管理するなど、なんなら日本より進んでいる部分もあるんじゃないかと感じました。

それもそのはず、タイでは「メディカルツーリズム」と呼ばれる産業が発達しています。メディカルツーリズムとはその名の通り「観光+医療」という意味で、よりよい医療を求めて他国に旅行することを指します。

タイは高品質の医療を低価格で受けられることからメディカルツーリズムの拠点となっており、タイで医療サービスを受けたい外国人を積極的に受け入れているそうです。

病院も綺麗で近未来的でテンション上がりました😎

自分の気持ちの変化

◎医学と英語の勉強に対するモチベーションが上がった

タイの医学部では英語で医学を勉強するため、学生も先生方も医療英語がとても堪能でした。
先生方も一緒に回っていた学生も、患者さんとタイ語で話していたかと思えば、さっと英語に切り替えて私に対してとても詳しく解説してくれました。

そんな姿を見て、尊敬・憧れと同時に、「もっと勉強しなきゃなあ」と思いっぱなしの2週間でした。
医学的な知識面の不足はもちろん、医学用語を日本語でしか学んでいないので、英語の医学用語を日本語と結びつけるのに苦戦しました。

卒業まであと約2年あるので、医学の勉強と並行して医療英語も学んでいきたいなあと思っています。

◎リハビリ科の解像度が上がった

日本ではまだ実習でリハビリ科を回っていなかったのですが、リハビリ科の扱う疾患の幅広さはとても興味深かったです。

脳卒中による麻痺、糖尿病患者の義足・インソール作成、子供の神経疾患、慢性痛への鍼治療、嚥下障害などなど、、
「しいて言えばリハビリ科かな」くらいの温度感でタイへ来ましたが、志望度や解像度がぐっと上がったような気がします。

また、多職種連携もとても印象的でした。
今回の実習では診察の様子だけでなく、義足の作成過程や理学療法、言語療法なども見ることができました。
義足って石膏から型を取って作るんだ、とか、今まで自分は全然他の職種の仕事を知らなかったなあ…と思いましたし、今回知ることができて本当よかったです。

◎英語の通じない国で「外国人」として過ごすのは結構大変だと気づいた

病院内では先生方が英語で翻訳してくれますが、患者さんとの会話はタイ語で、一歩病院の外に出ると英語は全く通じない環境でした。

英語ならまだ言っていることが想像できるけど、タイ語だと本当に何を話しているか想像もつかないし、看板もローマ字併記がほとんどなかったので、グーグル翻訳とグーグルレンズがないと日々の生活もままならなかったです。

翻訳がないと全然わからない

今まで自分が行っていた国は英語が通じる場所ばかりだったので、英語が通じない大変さが身に染みてわかった気がします。
毎回翻訳が必要なのは思った以上にストレスがかかりました、、。

また、自分が「外国人」の立場になってみると、本当にいろんな接し方をしてくる人に出会います。

タクシーでぼったくろうとしてくる人や、タイ語が通じないとわかった瞬間に苛立つ人がいる一方で、私が翻訳アプリに打ち込むのを辛抱強く待ってくれる人、忙しい中でもタイ語を英語に翻訳してくれる人もいました。

日本に来る外国人にも、タイでの私と同じような思いをしている人がいるかもしれないので、私もこれから外国の方と接するときは気にかける気持ちを忘れずにいたいなと思います。

まとめ&これからどうする?

総じてめちゃめちゃ行ってよかったし、医学や英語に対するモチベーションがここまで上がるとは予想していませんでした(一過性のものにしないよう今後も努力しないとですが、、)

これから私は1年間医学部を休学して、約半年は直接は医学とは関係のない分野に携わる予定ですが、残りのまだ決まっていない余白期間、もう少し医学に関わることをしてみてもいいのかな、と思うようになりました。

自分の人生の歯車を進めていくうえではあまり長く彷徨い続けるわけにもいかないので、歯車を前に進める準備を少しづつしていきたいなと思います。

今回はそんなところですかね~
4月からは島根の離島で約3か月暮らしてくるので、また記事書きます!
読んでくださってありがとうございました。




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