アウトライナーを作り始めた

最近、ThinkFlowというアプリを作り始めました。
いわゆるアウトライナーでmacOS、iOSで使えるネイティブアプリとなる予定です。現状はまだ始めたばかりで、UIや機能を考えつつ、既存のSwift製エディタなどを参考にしながら、少しずつ作っています。

名前について

アプリはThinkFlowという名前にしました。アウトライナーは考えが流れるようにどんどん書いていけるものというイメージがあるためです。

名前を考えるにあたって『思考のエンジン』という本を参考にしました。アウトライナー(アウトライン・プロセッサー)とは何かを考える上で参考になるのですが、そちらでは次のように書かれています。

アウトライン・プロセッサーという言葉がまずい。というのも、これはアウトラインを作って文章を書く形式ばった方式とは正反対の、思いついたことをとにかく書いてしまえという、プロセス・ライティングの方法を取り入れるためのソフトだからだ。

出典:奥出直人(1991)思考のエンジン

今回作るアプリもアウトラインを作るためのものというよりは、思考の流れをさまたげずに書くことをサポートしてくれる道具を目指しています。その気持ちも込めて、ThinkFlowとしました。

機能

アプリの基本機能としては、いわゆるアウトライナーの機能である、「ツリー上に箇条書きできる」、「箇条書きを折りたためる」、「対象の行にフォーカスできる」を基本とし、WorkFlowyのように「1つのツリーで全ての情報を管理する方式」を考えています。

特徴的な機能としては、大きなツリーでも軽快に使えること、他のmacOS、iOSアプリとの連携できること、日本語に対応した日付などの検索機能、コードブロックに対応することなどを今のところ考えています。

Webアプリで作らない理由

私はWeb開発に慣れていることもあって、Webで作ることも検討したのですが、ネイティブアプリで作ることにしました。

今回作るアプリはチーム向けではなく、個人向けの道具にしたいと思っています。そのため、Webで作ってどこでも使えるという利便性よりも、普段使う際の使い心地の方を重視しています。

使い心地のことを考えると、個人的にはネイティブアプリが好きです。最近のノートアプリはElectron製でWebアプリがそのまま移植されてることが多いのですが、ネイティブアプリとして作り込まれてる方が使っていて気持ちが良いと思います。

また、セキュリティの問題も大きいです。

仕事で使うメモアプリの場合、セキュリティが信頼できることは、利用する上での必要条件だと思います。EvernoteやNotionなどの大手サービスであれば、信頼ができると思うのですが、個人運営のサービスの場合、情報を預けるのはなかなか難しいと思います。

その点、ネイティブアプリで作成し、Appleの標準メモアプリやBearなどのようにiCloudでデータを同期する方式をとれば、セキュリティは信頼できるのに加え、開発者としても開発や運用工数が少なくて済みます。

一方で、macのネイティブアプリで作ることで、AndroidやWindows、Linuxで利用できなくなるのですが、そこはやむを得ず・・・と考えることにしました。その辺はいったんmac版を作ることができてから考えようと思います。

今後について

いつ開発が終わるかは不明なのですが、随時こちらのnoteで開発状況を共有していこうと思っています!

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