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何が正解なの⁉️学校行事の在り方が問われている‼️

学校現場では運動会が終わって,学習発表会や音楽会など文化的な学校行事がちょうど行われる時期です。学校行事はコロナ禍で「見直す」という時期があったものの,ここへきて例年通りに戻ってきています。実施の仕方などは,少しは良い意味で見直されたと思います。ですが,「学校行事自体の意義や在り方」などはどうでしょうか⁉️

🟧学校行事は何のためにあるの⁉️

全校又は学年の児童で協力し,よりよい学校生活を築くための体験的な活動 を通して,集団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養いながら,第1の 目標に掲げる資質・能力を育成することを目指す。

小学校学習指導要領第4節学校行事

すぐにお腹いっぱいになりそうなので,これ以上ダラダラと書きませんが,学校行事には「儀式的行事,文化的行事,健康安全・体育的行事,遠足・集団宿泊的行事,勤労生産・奉仕的行事」と分けられており,資質・能力を育成していきなさい・・・ということです。

例えば「音楽会」は文化的行事として扱われ,その目的に

平素の学習活動の成果を発表し,自己の向上の意欲を一層高めたり,文 化や芸術に親しんだりするようにすること。

学習指導要領第4節学校行事 2学校行事の内容 (2)文化的行事

とあります。どこまで達成しているでしょう⁉️
記事にあるように,学校の先生たちは様々な点を考慮して行事を計画しなければなりません。音楽会での「担当楽器を決める」なんて,かなり神経質にならざるを得ません。それでも,子どもたちが納得しないなんてことはザラあります。子どもは発達段階です。結果をきちんと受け止めることができなくても,それも成長だと割り切って本人の成長のために伴奏しようと思えます。そうです。ここまではまだ許容範囲です。

ですが,記事にもあるように保護者が関わってくると大変です。

「去年もあの子はピアノだったのに,今年もっておかしい😤」

「オーディションをしたと聞きましたが,どういう観点で選出されたの⁉️なぜうちの子が落とされたのか理由を聞かせて欲しい‼️」

「じゃんけんで決めたと聞きましたが,その決め方はどうかと思います」

まぁ,何というか・・・です。このように言われないように,丁寧に丁寧に神経質に神経質にすすめていかなければなりません。担当を決める日に,
欠席児童がいれば電話をして確認することだってあります。

また,反対に音楽が苦手で音楽会なんて出たくない,やりたくない・・・
そういう子どもたちだって一定数いるのです。彼らにも配慮しながらそれでも頑張ろう‼️と励ましながら指導しなければならないのが現実。

もはや目標にある
平素の学習活動の成果を発表し」の部分なんて,行方不明です😩

「誰も知らないような曲を演奏するな‼️もっとみんなが知っている曲を演奏すべきだ。選曲がおかしい😤」なんていう事を終わってから言われたこともあります。子どもたちも頑張って練習してきたし,先生たちも必死になって積み上げてきたものを否定されると,ただただ悲しいですよね😔

🟧そもそも誰のためにやっているの⁉️

先生たちがやりたいから⁉️学習指導要領にあるから⁉️
毎年やってるから⁉️保護者がを満足させるため⁉️

「子どもがよりよい学校生活を築くため」

のはずです。本来の目的や在り方をすっ飛ばして,これまで通りを維持しようと無理をする必要があるのでしょうか😔

学校行事の在り方が確実に問われています。

【教育探究所ピストストーリーズ】

今回の記事も掲載されているマガジン,小学校教諭16年で得た学級経営に関するノウハウや学校教育に関する記事を集めた

「小学校の先生のための学級経営必携」


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