佐々木俊尚
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アリゾナの「クルマのない街」実験は、ウォーカブルシティの未来か 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.807
特集 アリゾナの「クルマのない街」実験は、ウォーカブルシティの未来か〜〜〜「歩ける街」の楽しさから観光立国の未来は始まる(5) ここまで4回にわたってウォーカブルシティ(歩ける街)の可能性について解説してきました。ウォーカブルシティの未来は、自動運転の実現とセットで考えていく必要があります。つまりレベル4〜5の完全自動運転が実現し、都市を無人タクシーが縦横に走り回ってバスや鉄道などの公共交通を代替するようになった時に、「歩く」という行為はどう変容するのかを考えていく必要があ
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水道の給水停止という公務員のお仕事から、現代社会の貧困を学ぼう 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.802
特集 水道の給水停止という公務員のお仕事から、現代社会の貧困を学ぼう〜〜〜生田斗真主演の傑作「渇水」をAmazonPrimeVideoで観る 今回は「水道の停止執行」をテーマに、貧困について考えてみましょう。昨年劇場公開された「渇水」という日本映画があります。アマゾンプライム会員ならプライムビデオで追加料金なしで配信を観ることができます。 生田斗真が主人公の市役所水道局員、同僚に磯村勇斗、水道を止められてしまう貧しいシングル世帯のお母さんに門脇麦という、なんとも安心して観
有料300「運用する側の視点」と「弱者の視点」のバランスを考えることが大事 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.801
特集 「運用する側の視点」と「弱者の視点」のバランスを考えることが大事〜〜〜SNS時代に可視化された「現場の哲学」を考える(2) インターネットが普及する以前から、新聞やテレビの報道はつねに「お客さんの目線」でした。鉄道が事故や災害などで運休したときには、あくまで乗客の目線で報じているのです。しかし一般社会には、現場の人間として「運用する側」として働いている人がたくさんいる。そうした人たちは駅員に突っかかる客の目線ではなく、苦労しながら復旧させる駅員さんや現場スタッフの目線
有料300「弱者は誰なのか?」論争で考える「鉄道駅員は権力者なのか?」問題 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.800
特集 「弱者は誰なのか?」論争で考える「鉄道駅員は権力者なのか?」問題〜〜〜SNS時代に可視化された「現場の哲学」を考える(1) ハンバーガーチェーンのマクドナルドで今月、システム障害によって全国の多くの店舗でレジが使えなくなり、スマートフォンによるモバイルオーダーもできなくなってしまうというできごとがありました。新聞やテレビでも大きなニュースとなっています。そうしたニュースでは、障害の内容を解説するのとともに、お客さんの「困りました」という反応を紹介するというのが常道。
有料300「わかりやすさ」と「単純化する」はまったく違うものと意識しよう 佐々木俊尚の未来地図レポート vol.797
特集 「わかりやすさ」と「単純化する」はまったく違うものと意識しよう〜〜〜読解力のない人の世界で文章を書いていくために SNS社会になって、社会には一定数の「読解力のない人」が存在することが見える化されるようになりました。ツイッターでやりとりをしていて「え?なんでこんなにトンチンカンなリプライを返してくるの?」と感じることは数知れず。 しばらく前に、エアコンの修理について次のような投稿をしたことがあります。エアコンなどの大型家電も長年使っていると壊れてくるので、戸建てを購
有料300現代日本社会におけるアジール(無縁の避難所)としての宗教の価値 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.794
特集 現代日本社会におけるアジール(無縁の避難所)としての宗教の価値〜〜〜宗教と社会の関係を考える(2) 宗教と社会の関わり合いについての論考の第二回目です。日本では1980年代の霊感商法事件や90年代のオウム真理教事件などから、新宗教への忌避感が異様に強くなっており、現代日本では語ることさえ誹謗中傷の対象になってしまっています。宗教という内心の自由も含めた多様性を尊重するはずの「リベラル」を名乗る人たちまでもが、宗教を排斥し中傷しバカにしているのは実に残念な事態でしかあり
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