見出し画像

漫画は未知の世界を疑似体験させてくれる優秀なツール

【ブルーピリオド】

この本で娘のこと、
娘がいる世界を少し知ることができました。


******

今日は“漫画”のご紹介です。


”ブルーピリオド”は皆さんご存知でしょうか?

人気漫画(2020年まんが大賞)であり
2021年にはアニメ化もされ、
舞台化にもなっています。

そして、YOASOBIの”群青”のモデルにもなった漫画です。

…こんなことを書きながら、
当初は人気アニメなことも、
群青のモデルになったことも全く知らず、
ずっと後になってから気付きました。


特に”群青”に関しては、
「紅白」でリアルで歌っているのをみて
(←曲は知っていましたが聞き流していました)

一瞬でブルーピリオドの世界だと気付き、
そのまま涙が流れていました。

「創造すること」への苦悩や素晴らしさが歌われていて、
色々な思いがぶわっとあふれ出した瞬間でした。



さて、前置きが長くなりました。


あらすじは
絵を描くことの楽しさに目覚めた主人公を中心に、
美大受験予備校や入学試験での苦悩、
東京藝術大学の学生として
美術を学んでいく姿を描いたストーリー🎨

アートへの興味の有無に関わらず、
とても面白い漫画です。
絵のタッチもとても好きです。



でも、この本はただ面白い、というだけではなく
私にとって、娘を理解するために
とても大切なものとなりました。



現在、美大生となった長女ですが、
高校は進学校に通い、全く違う進路を考えていました。
でも、小さな違和感はやがて大きくなり
自分を見つめ直すために1年間休学をすることになります。


でも、その時間のおかげで、
ずっと心の奥底にしまっていた
「やっぱりアートが好きだ‼️」
という気持ちが溢れ出てきます。
そして、次第に美大を意識するようになりました。


とはいえ、私達も全く未知の世界。

どんな雰囲気でどんなことを求められるのか、
また入るためにはどんな準備が必要なのか
親ができることはなに?…
さっぱりわかりません。



そんな時、夫が買ってきてくれたのが
この”ブルーピリオド”でした。




現在13巻まで出ていて、
主人公は藝大2年生になっています。


主人公の矢口八虎は、
成績優秀かつスクールカースト上位の高校生。
充実した日々を送りつつ、どこかで空虚さを抱えていたところ、
ある日、美術室で出会った一枚の絵に惹かれます。
その衝撃が八虎を駆り立て、
美術大学の受験を目指していく
というところからスタートします。


ずっと美大を目指していたのではない主人公が
絵に惹かれ、そこから必死にがんばるわけですが…

その境遇、ちょうど娘と同じでした。
(←小さな頃から絵はずっと描き続けていましたが)

あ、こんな人もいるんだ!って勇気をもらえました。

とはいえ、当時の娘はこの漫画を読む勇気がなくて
読んだのは本人以外 笑



そして、この春から娘は美大生となり
日々制作に追われつつ、
仕事としても絵を描いています。
(←昨日も仕事の一日)


週明けは「講評がある」らしく
先ほどまで何やら準備をしていましたが…


漫画のおかげで学校でどんなことをしているのか
どんな雰囲気なのかおおよそ想像ができています。

もしかすると、
それもほんの少しかもしれませんが、
それでも嬉しいのです☺️

「何をしてるんだかさっぱりわからない」
では、あまりにかなしいですから。



この“漫画”で知らない世界を
疑似体験させてもらえたと思っています。

本にはない”漫画の魅力”っていうのもあるなと
改めて感じることになりました。



さて、このブルーピリオド、
アートに興味のない人も、
好きなことを続けることの苦しさや喜び、
コンプレックスも葛藤も、
そして希望も、
ぎゅぎゅっと詰め込まれた漫画です。


あつい気持ちを思い出させてくれます✨
(←私は娘に重ねて、時々泣けてくる🥹)


私のおすすめです。ぜひ。

この記事が参加している募集

わたしの本棚

今こそ読みたい神マンガ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?