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夢の国に夢はあるのか?

夢を見にきてるんでしょ?

だよね?そうだよね?

なんてことをミニーマウスから言われそうな気がするが、行列に並び、アトラクションに乗るために金を払い、大量のお土産を買い、二度と使うことがないかもしれない帽子やサングラスを買い、ご飯を食べる度に軽快なクイックペイという音が鳴り、ビールを飲むたびに750円チリンチリンと財布から減っていくのを見るにつけ、果たしてオリエンタルランドは、日々、来客者からどれだけお金を巻き上げながら、私たちに夢を提供してくれているのだろうか、という疑問を抱かずにはいられない。

と言うことで、オリエンタルランドの業績ハイライトを見に行ってみる。

▶︎ 営業利益
2019年3月期 129,278百万円
2020年3月期 96,862百万円
2021年3月期 △45,989百万円
2022年3月期 7,733百万円
2023年3月期 111,199百万円 

オリエンタルランド業績ハイライト

やはりコロナ禍の入場者制限中の営業利益は落ち込んでいるが、入場規制緩和が進み、順調に増加しているようだ。良かった。ディズニー大好き人間としては、しっかりと売り上げを上げていただいて、パークの拡充をお願いしたいところだ。

2024にはディズニーシーに新テーマポートが完成する。

新テーマポートの概要

 新テーマポートは、「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」をテーマとし、魔法あふれるディズニーの物語の世界が展開される3つのエリアで構成されます。これらのエリアが題材とするのは、幅広い世代に愛されている3つのディズニー映画『アナと雪の女王』、『塔の上のラプンツェル』、『ピーター・パン』です。新テーマポートに足を踏み入れたゲストは、アナとエルサのアレンデール王国、森の奥深くにそびえるラプンツェルの塔、そしてピーターパン、ティンカーベル、ロスト・ボーイズの故郷であるネバーランドを発見し、誰もまだ見たことのない魅力あふれるファンタジーの世界を体験します。

 このテーマポートに新設される4つのアトラクションとディズニーホテルは、すべて今回のプロジェクトのために新たに開発されるもので、世界のディズニーテーマパークで唯一「海にまつわる物語や伝説」をテーマとする東京ディズニーシーの魅力をさらに高めてくれます。

ディズニー公式サイトより

公式サイトの地図を見てみると、かなりディズニーシーが長くなっている印象を受ける。ただでさえ移動がめんどくさいディズニーシーが広くなる。しかし、新しいエリアはかなり広めのエリアになっているし、アトラクションが4つも増え、ディズニーホテルもできるということ。新しいエリアをメインに動くか、ミラコスタ側をメインに動くかという形で、人の流れが分散されて動きやすくなることを期待したい。

しかし、新エリアの入場はかなりハードルが高そうだなと公式サイトを見て感じた。満喫しようと思えば、一人一日3万円は必要なのだろう。

今はディズニーランドとシーのどちらでも行けるというチケットは販売されていないが、もういっそくっつけてもらって、真ん中にホテルを作ってもらって、行き来できるようになったら楽しいのにな、と思わんこともないが、そんなことになったら、一日あたり十万円は下らないんじゃないかと思った。

これだけ入場にお金がかるということは、ディズニーリゾートの施設にお金が潤沢にかけられていることが一目瞭然だ。しかし、キャストと呼ばれる方々への投資はどうなのだろうか、と思った。要は給料がいいかどうか。来客者には夢が提供されるが、運営サイドには夢があるのだろうか。当然かけられるべきコストにオリエンタルランドはどの程度かけているのだろうか。誰かの犠牲の上に成り立つ夢の国であってほしくない。なんてことを考えた。

ディズニーで働く正社員はごく僅かであり、ディズニーリゾート内で働くほとんどの人がアルバイトだと聞いたことがある。常に綺麗に清掃され、みな笑顔で働いている。楽しそうに働いて見えるが、働く人にも夢がある場所なのだろうか。

口コミなので真偽のほどはよくわからないが、社員の収入に関しては当然会社組織なので一攫千金!というような夢は語られることがないものの、皆がディズニーが好きということで入社している人がほとんどのようで、働きがいに関しては高そうだなという印象を受けた。

アルバイトに関しても、収入に関しては大きく期待ができないが、必要な収入を得つつ大好きなディズニーで働くということと、他のアルバイトでは体験できないようなディズニーに関するオプションが付いたバイトだと考えると、夢があるのかもしれないと感じた。

訪れる来客者のほとんどが当たり前にディズニーが好きなんだと私は思っている。ディズニーが好きな人が、ディズニーリゾートを訪れる。働くキャストや会社を運営する社員もディズニーが好きで働いているということであれば、ディズニーリゾートというのは、ディズニーへの愛が溢れた場所ということになるのだろう。

どれだけ待ち時間が長かろうとも並び、遠方からディズニーを訪れるために足を運び、高いかなと思いつつもお財布の紐を緩めるのは、ディズニーにそのまま継続して夢を与え続けてほしいという希望が込められているような気がしている。

ディズニーへの愛が、夢の国と呼ばれる場所をより一層夢のある場所にしてくれているに違いない。







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