見出し画像

教える内容を知識・スキル・姿勢に分類する

KSA

教える内容をKSAというテンプレートに分解すると整理されます。
KSAとは、

Knowledge– 知っておくべき情報、トピック、項目です。 知識は、受講者が、行動を起こしたときに、効率性を向上します。

Skills – 訓練や練習を通じて獲得される「~できる」で表現される技術です。 測定可能で観察可能であることが特徴です。

Abilities(態度・姿勢) – 知識やスキルを使用するさいの根本的考え方。価値判断基準のようなもの。

車の運転を例に取り上げるなら、

K 知識は、車の基本構造や標識、交通ルールを指します。
S 技術は、エンジンをかける、前進する、駐車する、曲がるなどです。
A 態度・姿勢は、安全運転を心がける、譲る気持ちを持つなどです。

KSAをどのように教える(講義に組み込む)か

まず、K(知識)はクイズや課題への取組などを通じて、既に持っている知識・経験をフル活用していただきながら、受講者自らが考え答えを見つけるような主体性を持たせ、楽しく習得させることが必要です。

次にS(技術)。講義中に練習の場を設け、成功体験をし、自信を持ってもらうことが必要です。

最後にA(態度・姿勢)。インパクトのある方法で受講者の感情に働きかける内容を講義する必要があります。

Aを教えることが一番難しいですが、これが一番重要です。

たとえば、
受講者がこれらを習得していない場合、職場や現場で危険な場面に遭遇したとしても
①危険と知らなかった。(知識不足)
②危険と知っていたが、防止できなかった。(技術不足)
③安全な作業の手順や技術があるのに、やる気がなかった。(態度・姿勢不足)

となります。

研修の目的は、現場に戻ってビジネスで成果をあげてもらうこと。KSAの要素、1つでも欠けてしまうと目的達成できませんね。


讃良屋安明公式ブログあります。お時間のある時に覗いてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?