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研修デザインの「落とし穴」の回避法

これまで述べてきた研修前後のプロセスや分析の準備をもとに、設定した目的を達成できるような研修プログラムを作成していきます。
しかし、そのタイミングで陥りやすいワナがあります!
講義を組み立てる際に陥りやすい落とし穴とその回避法について、メモに記録していきます。

落とし穴1:スライド作成から始める

講義を準備する際、スライド作成から始めることをよくやってしまいます。しかし、効果的な講義を作成するためには、まず設計図を作ることが重要です。設計図には以下の項目が含まれている必要があります。

  • 研修の目的

  • 目的達成のための研修コンテンツ

  • コンテンツの順序

  • 使用する手法

  • 時間配分

この設計図を基にスライドを作成すれば、目的に沿った効果的な講義ができるようになります。

落とし穴2:参画のためのイベントにグループワークを取り入れればいいと思っている

「参画」とは、受講者が情報を受け身の姿勢で受け取るのではなく、能動的に学ぶことをいいます。受講者自身が考える・話す・手を動かして何かを行うなど主体的に動くことを意味します。

講義を聞いている際にも主体的になれるように工夫する必要があります。

例えば、説明を聞く前に個人で課題に取り組む、教科書を読んで概要を理解して自分の言葉でまとめるといった方法です。後者は誰とも対話しないけれども主体的に学んでいるといえます。

落とし穴3:講師と受講者の会話のみで研修が進む

講師が受講者をランダムに当てて会話するだけが対話型の講習ではありません。より効果的な方法は、受講者同士の対話を促すことです。
受講者同士が意見を交換し、互いに学び合うことで、考えが深まり、課題解決能力も向上します。これにより、受講者の学びが豊かになり、研修全体の質が向上します。

講師として陥りやすいポイントをまとめてみました。これから講義やセミナーを設計する際には、自信を持って講義やセミナーを進められるよう、これらの事を意識して計画しよう!


讃良屋安明公式ブログあります。お時間のある時に覗いてみてください。


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