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研修の、基本的 5つの考え方 

考え方1 受講者は何らかの知識を持っている

受講者は、これまで社会人として得てきた経験や知識などを持っています。その既存の経験知識をフル活用して、あらたな学習を積み上げる講義をするのです。
つまり、受講者は「何も知らない」ことを前提に講義を始めるのではなく、受講者の持っている既存の知識を活用して、取り組める課題から講義を開始しましょう。

すでに知っていることを永遠と聞かされる受講者の気持ちになってみてください。「この研修、つまらない」と思われてしまいます。

例を一つ。ITスキルの研修であれば、「すでにある文字(テキスト)を、別な場所に入力しなおしてください」とすると、経験のある方はコピーペーストだと察し、マウスの右クリックで操作するかもしれません。より経験のある方だとショートカットキーで操作するかもしれません。経験のない方は、入力しなおすかもしれません。
講師は、受講者にどのように操作したかを問いかけ、発表してもらうのも良いでしょう。自分の知らない操作方法を、他の人が知っている。それを学べる。受講者は新たな知識が積み上げられます。
また、他の受講者の知らないショートカットキーを知っている受講者もいるかもしれません。それを発表していただき知識の共有の場とするのも一例として挙げられます。発表者には「発表する経験」が得られますし、他の受講者は新たな知識が得られます。

受講者に「すでにある経験・知識」を最大限活用して「新たな学び」を積み上げるのが講師の役目です。




讃良屋安明公式ブログあります。お時間のある時に覗いてみてください。


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