誕生日のクーポンと辞書をめくる日。あの人にいいことありますように。
春が来たみたいだ。
なんて言った翌日から、また気温がぐんと下がった。すごく寒い。
コートの前を閉めて、強い風に立ち向かいながら駅までの道を歩く。
その時間が、好きなようで、嫌いなようで。少し難しい。
今はまだ、行きよりも帰る方が好きだ。
自分のお城に帰ることができるような、そんな感じで。
今日は日用品を買いに、近所のディスカウントストアに行った。
店のアプリには、誕生月にもらえる500円の割引クーポンが。
ラッキー。
レジでクーポンを見せると、
店員さんがバーコードを読み取りながら一言。
「おめでとうございます」
なんだろう、この心臓がそわっとむずっとする感じ。
すごく嬉しかった。
実際の誕生日はまだ先だし、単なるクーポンだし。
言われたのは、今ここで初めて会った人だけど。
おめでとうの言葉は、誰に貰っても嬉しいものなんだな。
この言葉をさらっと言える店員さんが、他にどれくらいいるだろう。
中々いないんじゃないかと、私は思う。
素敵な心遣いを見習いたいなと思う。
ふとした瞬間に、小さな幸せをくれる人。
あの方に、いいことがいっぱいあるといいな。
最近、楽しみにしているドラマがある。
作中の言葉で印象的なものがあったので、即座にスマホにメモ。
(こんな感じのニュアンス、っていうのだけ伝わってほしい)
成程なあと思った。
運動会のかけっこを頑張ったらジュースとか、
スイミング頑張ったらアイスとか(これは弟の話)。
頑張ったご褒美は、よくある。
というか、ご褒美という概念は後に来るものだと思っていた。
国語辞典で調べたら、こんな語釈が載っていた。
相手の行為をほめるに値するものだとするなら、
確かにこれから頑張ろうとしているその瞬間だって、ほめるに値する。
やらない選択肢も、逃げる選択肢もあるけれど、やるんだもん。偉い。
頑張ったご褒美は、その頑張ったことから得る。
これも非常に大事な考えだと思う。
終わって金品を渡してしまったら、貰って終わり。
頑張ったことから何かを得れば、その先もそこで得たものは活かされる。
マインド、思考法、勝ち負けから得た悔しさや充実感。
金品には変え難い、人生において尊いものを得られるのかもしれないな。
ついでに奨励の意味も調べてみたら、思ってたのと違った。
”賞賛”的な意味だと思っていた。
というか、”奨励のために金品を与えること”=”褒美”ということは、
”「それをやった方がいいよ」と言いながら金品を与えること”が、
”褒美”になるわけだ。
ええ。
それなら『頑張るためのご褒美』の方が、認識合ってる気がする。
違う?違うだろうか、私の解釈。
それとも『金品あげるから、それやった方がいいよ』なのかな。
うおお、難しい。
前者であれ。気持ち的に前者であって欲しい。私の気持ち的に。
(馬締さん、そこんとこ、どうでしょうか!!)
辞書引くのが、最近楽しいです。
終わり。
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