俺パーソナリティ

独り言。

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恋を解く

恋してばかり僕ら人間。総じてみんなバカで愚かで苦しくて悲しくて、縋るように優しさを迫る恋人達は、いつか来る終わりを考えることも無く、今の幸今の幸と過ぎ去った時間…

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誰でもいいかもね

天気がいいのに気分が優れない。雨が降っているのにルンルン。眠たくて寂しい夜をいつも乗り越えて、ちょっとずつすり減っている可哀想な心。代わりに僕が涙を流すよ。約束…

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僕は何者にもなれない

何者にもなれない。可愛くて愛嬌のある子。頼りがいのある爽やかな笑顔のアイツ。誰からできたんだろうな。誰の真似をしているんだろうな。僕はいったい誰の真似をしている…

新宿に雪が降った日

新宿に雪が降った日、皆は携帯を空に向けていた。雪を喜んでいた。手が冷たくて悴んで、皆はそんな事を気にしていないようだ。僕だけが悴んだ手を吐息で温めていた。白い息…

高校3年生(終)

学校の屋上に居場所を作った。屋上に行ける鍵を壊して開けた。ここでご飯を食べていた。雨の日はトイレで食べていた。便所飯ってやつだ。人と話すのは得意だ、それなのに人…

夕暮れ症候群

夕暮れが訪れた時に切ない気持ちになるのはなんでだろう。海に行きたくなるのは何でだろう。雨が降ると落ち込むのは何でだろう。 子どもの頃、夕暮れになったら家に帰らな…

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ジャングルジム

小さな頃僕はジャングルジムが嫌いだった。高くて怖くて嫌いだった。1番上に登って両手を掲げるアイツはガキ大将で、親は金持ちで最新のゲームを沢山持っていた。ジャング…

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幸せの形

転んで血が出た。カサブタになった。綺麗に治ってた。お父さんからの言葉が痛かった。まだ治らない。カサブタになって剥がれて、サラサラ綺麗になるのを待っていた。10年以…

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神様なんかじゃ救えない

僕は感情を表情に出す練習をしていた事がある。きっと皆ないよね、わははは。ニー。高校生の時、親に縛られ過ぎてこの時間に机に行ってこの時間にこの教科、模試で何点とれ…

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おとうさん、おかあさん

僕は早く皆の言う幸せや大丈夫を掴み取りたい。外に出れば同調圧力が蔓延っていて、僕は僕で無くなりそうで、そもそも僕は誰かの考えの集合体なのだが、それを自覚すると狂…

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泣かないで

リフトカットの跡がある女の子に誰かがこう言った。「身体は親から貰った大切のものだよ」と。僕はそう思ったことが無い。テレビには腕や足が欠損した人達が写っている。24…

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もういない8月ときみへ

辛い事と優しさを同時に思い出して、体温も声も蘇り、変わってしまった僕の心は、そのノスタルジアに涙を流しそうになり、あの日の愛を去年の夏に受け取って、今年の夏、そ…

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溢れる手首と水平線

引かれた水平線が3つ。夢中になっていたから気付かなかった。溢れる赤黒い宇宙と、床に垂れて星みたいに煌めいている僕の不安。形になった僕の焦燥と不安。夏が来て欲しく…

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高校3年生

勉強なんてしても意味はないとは言いきれない。勉強って人格形成の為にあるんだと思う。でもね、先生が言ってた勉強をしろは本当に成績だけだと思う。良い大学に入れって先…

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景色と僕と、大きな街

東京を歩く。街ゆく人、人、人。自分が誰だか分からなくなるような、台風の中にいるような、街がそこにないような、自分がまるで存在しないような、そんな感覚に苛まれる。…

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僕らはいつ大丈夫になるんだろうね

今日死んじゃおう。ぐぐぐぐぐぐ、、ぷちっ。生きちゃったな。自殺に失敗した。薬が増えた。学校に行きたくないな。誰と話しても笑えやしないな。駅の人混みに揉まれて、空…

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恋を解く

恋を解く

恋してばかり僕ら人間。総じてみんなバカで愚かで苦しくて悲しくて、縋るように優しさを迫る恋人達は、いつか来る終わりを考えることも無く、今の幸今の幸と過ぎ去った時間に目を瞑る。作り笑いをする僕と、本当に笑う君とでは幸福感に差があるようだ。僕は欲で君は愛を、君は言葉で僕は行動を。昔の恋人、そのまた昔の恋人。君という今の恋人とかつての恋人をなぜだか重ねてしまうのは、きっと僕は影を見ているから。1周目2周目

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誰でもいいかもね

誰でもいいかもね

天気がいいのに気分が優れない。雨が降っているのにルンルン。眠たくて寂しい夜をいつも乗り越えて、ちょっとずつすり減っている可哀想な心。代わりに僕が涙を流すよ。約束したけど、泣くのはやっぱかっこ悪いや。「君だけだよ」「貴方だけよ」ある映画を観ていた時にこんなフレーズが僕の脳みそのシワをウネウネした。

人はずっと人生と愛に悩まされる。でも僕はね、愛について答えは見つけたんだ。人生の答えだけは分からない

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僕は何者にもなれない

僕は何者にもなれない

何者にもなれない。可愛くて愛嬌のある子。頼りがいのある爽やかな笑顔のアイツ。誰からできたんだろうな。誰の真似をしているんだろうな。僕はいったい誰の真似をしているんだろう。お父さんお母さんの血が流れてる。反面教師にしてる。憧れている人はいない。本を沢山読む。人の思想を取り入れる。僕の中身はね、僕じゃないんだよ。だから僕はね、何者でも無いしなれないんだよ。君はどんな人なの?

君は、誰なの?名前は?優

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新宿に雪が降った日

新宿に雪が降った日

新宿に雪が降った日、皆は携帯を空に向けていた。雪を喜んでいた。手が冷たくて悴んで、皆はそんな事を気にしていないようだ。僕だけが悴んだ手を吐息で温めていた。白い息が虚しい。新宿はこんなに広くてキラキラしている。この虚しさと孤独の存在は否定されるべきだ。この街に照らされては行けない。早く帰らないと。

雪は強くなる。先は見えなくなっていく。街は輝きっぱなしで、僕の手の感覚は無くなっていく。心が冷えてい

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高校3年生(終)

高校3年生(終)

学校の屋上に居場所を作った。屋上に行ける鍵を壊して開けた。ここでご飯を食べていた。雨の日はトイレで食べていた。便所飯ってやつだ。人と話すのは得意だ、それなのに人と話せない。皆が幸せそうで、にこやかにしていて輪に入れなかった。皆には当たり前におかえりを言ってくれる優しい両親がいたり、自由に自分の進路を決めれたり、皆好きな物や流行りものが好きで、僕はこの孤独感に耐えれなかった。皆と居るのに1人で苦しか

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夕暮れ症候群

夕暮れ症候群

夕暮れが訪れた時に切ない気持ちになるのはなんでだろう。海に行きたくなるのは何でだろう。雨が降ると落ち込むのは何でだろう。

子どもの頃、夕暮れになったら家に帰らなければならなかった、楽しい時間の終了がオレンジ色だったからかな。思い出して切なくなるのかな。5時の針が嫌いだった。今も少し寂しく感じる。帰ったら勉強をしないと、塾にも行かないと。大嫌いな街がオレンジ色になってた。大人になっても、空がオレン

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ジャングルジム

ジャングルジム

小さな頃僕はジャングルジムが嫌いだった。高くて怖くて嫌いだった。1番上に登って両手を掲げるアイツはガキ大将で、親は金持ちで最新のゲームを沢山持っていた。ジャングルジムを見る度にあの日の劣等感が押し寄せる。僕の門限は5時でアイツは6時。 アイツは塾にも行っていない。毎日ゲーム三昧で、鬼ごっこやかくれんぼをしていた。僕はその頃塾にいったり、やりたくも無い習い事をしていた。ゲームをする時間は少ししかなか

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幸せの形

幸せの形

転んで血が出た。カサブタになった。綺麗に治ってた。お父さんからの言葉が痛かった。まだ治らない。カサブタになって剥がれて、サラサラ綺麗になるのを待っていた。10年以上待っていた。気付いたら成人していた。笑えるようになりたいな。いつか仲良くできたらいいな、褒めてくれたらいいな。そんな気持ちは次第に消えてった。大人になったのかな。大人になったら求めなくなるのかな。それとも僕が歪んでしまったのかな。まぁど

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神様なんかじゃ救えない

神様なんかじゃ救えない

僕は感情を表情に出す練習をしていた事がある。きっと皆ないよね、わははは。ニー。高校生の時、親に縛られ過ぎてこの時間に机に行ってこの時間にこの教科、模試で何点とれ、これが終わるまでご飯を食べるな。そんなこんなで笑えなくなっちゃった時期があった。鏡で沢山練習したんだ。でも全然笑えなくて、学校で楽しい話をしてても笑えなくて、僕が居たらつまらなくなるよね、みんな楽しそうだし、そんな罪悪感や後ろめたさで会話

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おとうさん、おかあさん

おとうさん、おかあさん

僕は早く皆の言う幸せや大丈夫を掴み取りたい。外に出れば同調圧力が蔓延っていて、僕は僕で無くなりそうで、そもそも僕は誰かの考えの集合体なのだが、それを自覚すると狂ってしまうからなるべく考えないようにしている。皆と思考を合わせて自分が死ぬのも嫌だから、そもそも自分がなんなのか分からないが、死ぬ感覚だけはあるから。家に帰れば両親は、勉強や成績の事ばかり、就職の事ばかり。結婚をしたら孫がなんたら、戯言ばか

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泣かないで

泣かないで

リフトカットの跡がある女の子に誰かがこう言った。「身体は親から貰った大切のものだよ」と。僕はそう思ったことが無い。テレビには腕や足が欠損した人達が写っている。24時間テレビというチャリティー番組らしい。不便そうだなと思った。可哀想と思った。手や足が欠損していても強く生きている。あんな状態でも親から貰った大切な身体だよ。と友達は言えるのかな。綺麗事ばかりでつまらない人だな。親から貰った大切な身体、僕

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もういない8月ときみへ

もういない8月ときみへ

辛い事と優しさを同時に思い出して、体温も声も蘇り、変わってしまった僕の心は、そのノスタルジアに涙を流しそうになり、あの日の愛を去年の夏に受け取って、今年の夏、その愛を返した。最後に伝えた言葉は、「君のおかげで今全部うまくいってるよ。でも、思い出したくなかったよ。」君は最愛だったから、きっと最後の好きという感情だと確信があったから。またねではなくて、じゃあねだった。深く考えすぎなのかもしれないけど、

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溢れる手首と水平線

溢れる手首と水平線

引かれた水平線が3つ。夢中になっていたから気付かなかった。溢れる赤黒い宇宙と、床に垂れて星みたいに煌めいている僕の不安。形になった僕の焦燥と不安。夏が来て欲しくないから春に爪を立てる。桜が散っていく。春が終わる。不安がずっと垂れ流れている。意識が朦朧としてきた。明日は学校に行こう。長袖で行こう。僕の水平線は僕だけが見れるものじゃないと嫌なんだ。誰かに見られちゃダメなんだ。不安は垂れ流しちゃいけない

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高校3年生

高校3年生

勉強なんてしても意味はないとは言いきれない。勉強って人格形成の為にあるんだと思う。でもね、先生が言ってた勉強をしろは本当に成績だけだと思う。良い大学に入れって先生はうるさかったし、親もうるさかった。高校の時の不安定な俺は自分の道を自分で選択なんてできなかった。言われるがまま国立大学の受験勉強をする。

彼女は僕の勉強ができるとことか、本を沢山読んでいるからこその知的なところ、乱暴な所、部活も割と上

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景色と僕と、大きな街

景色と僕と、大きな街

東京を歩く。街ゆく人、人、人。自分が誰だか分からなくなるような、台風の中にいるような、街がそこにないような、自分がまるで存在しないような、そんな感覚に苛まれる。東京という名前の感情がありそうな。ないのは知っているけど、あったて違和感がないほど、東京の地を踏んだ時の孤独感が苦しかった。何回来たってこの街は寂しい。大きくて寂しい。人が沢山いて酸素が薄い。街が光ってる。目は曇ってる。

イヤホンをして歩

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僕らはいつ大丈夫になるんだろうね

僕らはいつ大丈夫になるんだろうね

今日死んじゃおう。ぐぐぐぐぐぐ、、ぷちっ。生きちゃったな。自殺に失敗した。薬が増えた。学校に行きたくないな。誰と話しても笑えやしないな。駅の人混みに揉まれて、空気が薄い、感情も薄い、お店の鏡に映るボサボサの頭、ハイライトのない目。

今日一日、自殺に失敗した事で頭がいっぱい。部屋にある縄はヨレヨレ、体重が重くて切れちゃったのかな。ダイエットでもしようかな。死ぬために痩せるなんて笑えちゃうね。もっと

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