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僕は何者にもなれない
何者にもなれない。可愛くて愛嬌のある子。頼りがいのある爽やかな笑顔のアイツ。誰からできたんだろうな。誰の真似をしているんだろうな。僕はいったい誰の真似をしているんだろう。お父さんお母さんの血が流れてる。反面教師にしてる。憧れている人はいない。本を沢山読む。人の思想を取り入れる。僕の中身はね、僕じゃないんだよ。だから僕はね、何者でも無いしなれないんだよ。君はどんな人なの?
君は、誰なの?名前は?優
神様なんかじゃ救えない
僕は感情を表情に出す練習をしていた事がある。きっと皆ないよね、わははは。ニー。高校生の時、親に縛られ過ぎてこの時間に机に行ってこの時間にこの教科、模試で何点とれ、これが終わるまでご飯を食べるな。そんなこんなで笑えなくなっちゃった時期があった。鏡で沢山練習したんだ。でも全然笑えなくて、学校で楽しい話をしてても笑えなくて、僕が居たらつまらなくなるよね、みんな楽しそうだし、そんな罪悪感や後ろめたさで会話
もっとみるおとうさん、おかあさん
僕は早く皆の言う幸せや大丈夫を掴み取りたい。外に出れば同調圧力が蔓延っていて、僕は僕で無くなりそうで、そもそも僕は誰かの考えの集合体なのだが、それを自覚すると狂ってしまうからなるべく考えないようにしている。皆と思考を合わせて自分が死ぬのも嫌だから、そもそも自分がなんなのか分からないが、死ぬ感覚だけはあるから。家に帰れば両親は、勉強や成績の事ばかり、就職の事ばかり。結婚をしたら孫がなんたら、戯言ばか
もっとみる景色と僕と、大きな街
東京を歩く。街ゆく人、人、人。自分が誰だか分からなくなるような、台風の中にいるような、街がそこにないような、自分がまるで存在しないような、そんな感覚に苛まれる。東京という名前の感情がありそうな。ないのは知っているけど、あったて違和感がないほど、東京の地を踏んだ時の孤独感が苦しかった。何回来たってこの街は寂しい。大きくて寂しい。人が沢山いて酸素が薄い。街が光ってる。目は曇ってる。
イヤホンをして歩