会社から不正請求の指示が出て、退職した話。
ビッグモーター、ダイハツなど、最近よくニュースで聞く不正請求。
おそらく、表に出るのは氷山の一角で、世の中にはもっとたくさんの不正があると思います。
そして、その裏には不正に関与した人がたくさんいるのではないでしょうか。
不正を指示した人、
それに従わざるを得なかった人、
拒否した人、傍観した人。
実は、私も会社から不正請求をするよう指示を受けたことがあります。話があった時は、その状況自体を受け入れられませんでした。
内容が内容だけに、どう対応すれば良いかわからず、「不正請求 会社」「不正請求 指示」と
キーワードを変えて何度も検索しました。
しかし、どんなに探しても具体的な対応方法は見つかりませんでした。
たくさん悩んだ末に、不正請求を進めないよう、
上司や経営陣に掛け合い、説得を試みましたが、
結果は何も変わりませんでした。
知ってしまった以上、その会社に所属するということは、たとえ指示に従わなくても、「見て見ぬふり」や「黙認」という形で、加担することになります。
これからどう生きたいかを考えた結果、そんなことはやりたくない、という結論にいたりました。
そして、私は退職しました。
もし、不正請求が(見えないところで)たくさんあるのだとすれば、その指示を受け、苦しんでいる人もたくさんいると、強く思います。
中には、反射的に従ってしまい、自分のしたことの罪悪感に押しつぶされそうな方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
不正請求は、暴力です。
ひとつは、社会への暴力(社会の秩序を乱す行為)。次に、お客様への暴力(信頼を裏切る行為)。そして、従業員への暴力(尊厳を踏みにじる行為)。
特に、誇りをもって働いている人にとって、
不正を強いられるのは、暴力以外の何物でもありません。
この社会から、そんな暴力がなくなることを願いながら、前に進んでいこうと思います。
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