題名 「親愛なる者」
短い時の中で出会う
心思う人達へ
ありがとうの一言を伝え
ゆっくりと手を振り
笑顔で皆に一礼する。
思い浮かんだ
懐かしき人や
今携わる人
いろんな出会いが
横切るように
通り過ぎていき
思い出は座り
そこから溢れ出る
涙が滲んでいく。
忙しい日々があり
時折自分を忘れ
何処かへ
置き去りになった時。
優しい声が心へ届き
温もりを感じたあの日。
淋しい風が吹く中で
光を照らした囁く声が
全身へ響いたあの時。
今もこの胸を打ち
記憶の中で生きる。
伝えきれぬ思いは
手放すことな