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「繊細さん」の本

「繊細」なことがコンプレックスだった

「繊細だよね」と子供のころよく言われることが多かった私。確かに自分は他の人と違うなと思っていた。

失敗して落ち込んだ気持ちを切り替えられず、何日も引きずっていること。
大きな音を聞くと異常なまでにびっくりすること。
大勢が苦手で一人になりたがること。

これら全部、コンプレックスだった。他の人たちみたいにうまくできないのだろう、なんで落ち込んでばかりだったのだろうと思っていた。

周りのみんなをみて、うらやましくもあった。

成績がいい人。
愛嬌を振りまくのが得意で人気者になっている人。
どんなに忙しくても仕事をこなしている人。

なんでみんなそんなに楽しそうなんだろう。なんでみんなそんなにうまく立ち振る舞えるんだろう。

そんなことを思ってまた落ち込むということを繰り返していた。そんなときに友達や家族に言われた「繊細だね」や「傷つきやすいんだね」という言葉がさらに私を苦しめた。

「繊細さ」って気質である

このように「繊細」というのは性格であって直さなければいけないものだと思っていた。

失敗したことをいつまでも引きずっていては他の仕事もうまくできない
上司がどんなに厳しい人であろうと仕事をうまくこなさなきゃいけない
大勢の飲み会や集まりに参加しないと他の人と交流できない

苦手だけど周り人もこないしているし、同じようにできないといけないと思っていた。

できないといけないと思っていたがやろうとすればするほどうまくはいかない。さらに自分を責めるという悪循環だった。

そんな私のコンプレックスである「繊細さ」を解きほぐしてくれたのがHSP専門カウンセラーの武田友紀さん著の「繊細さん」の本

その中の「はじめに」に書かれた一文で

 繊細な人が持つ「繊細さ」は、性格上の課題ではなく、生まれ持った気質の可能性が高いからです。
 背の高い人が身長を縮めることができないように、繊細な人が「鈍感になる」「気づかずにいる」ことはできません。

「気がつきやすくて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本

性格の問題で治さなければいけないと思っていた。でも、「背の高い人が身長を縮められないように」という言葉に笑ってしまったと同時にほっとした。

繊細である私の「生まれ持った気質」は直さなくていいのだと……




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