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ファ〜は豆花(トウファ)のファ〜♪と歌いたいくらい、豆花が好きという話


旅の楽しみといえば、その土地ならではのグルメに出会うことですが、大学の卒業旅行で台湾に行った時一番印象に残ったのは、豚の脳のスープでした。


台湾最大の夜市といわれる士林夜市を訪れたときのこと。


沢山の出店に何から食べればいいのか迷いながらも、友人たちがフルーツの冷やしたやつとか、いかにも女子大生なものを選んでいる中、

私は「なんか刺激が足りないなぁ…」と1人夜市をさまよって見つけたのがそれ。


子どもの頃、イナゴとか、なにかの幼虫とか食べさせられていたおかげで(田舎では往々にして、虫を食べる機会があるのです)私は昔から食に対してはチャレンジャーでした。

せっかくの旅行なんだから、その土地でしか食べれないものを食べなきゃ、と意気込んでいたのです。(この積極性をもう少し別のところで活かしたいものです…)


で、豚の脳の肝心のお味はといえば、白子のようなふんわりした食感で、優しい口当たり。
スープの味付けもよかったのでしょう。
とてもおいしかったのです。


というわけで、わたしの中で「台湾グルメといえば豚の脳のスープ」なのですが、間違いなくゲテモノの部類ですし、それっていかがなものかと
…まあ、今更思うわけで。



最近は台湾料理を手軽に日本でも食べれるようになり、色々試してみると、素朴だけど美味しいものばかり。


いや〜、豚の脳だけじゃないんですね!
(そりゃそうだ)

そして、特にこれは美味しい!と思うのが豆花でした。


豆の花と書いてトウファと呼びます。
ざっくり言うと、甘いお豆腐の上にいろんなトッピングをのせて食べるスイーツ。
簡単に手作りできます。

豆花トウファについてまず驚いたことが、凝固剤に硫酸カルシウムを使っていること。

りゅ、硫酸!!?


化学に明るくないので、硫酸という言葉に焦るワタクシ。
しかし「硫酸カルシウム」は「硫酸」とは全くの別物であり、日本でもお豆腐を固める時に使われる添加物です。
(硫酸飲んだら、ダメ、ゼッタイ)


まあ、簡単に硫酸カルシウムは手に入らないので、ゼラチンを使います。


豆乳は調製豆乳。無調整でもよし。
お好みの甘さにしたら、温めてゼラチンを溶かします。あまり固めすぎず、ぷるんとした食感を残したいところ。 


お楽しみのトッピング。


本場の豆花は、茹でたピーナッツやタロ芋のペーストなどをのせるそうですが、例によって日本では手に入りにくいものが多いです。

私は、あんこやフルーツ、クコの実などを用意します。全部出来合いのものだから楽ちんです。

フルーツは生でも缶詰でもよし。缶詰ならシロップごとのせれば、喉越しもよくなります。
フルーツがなければジャムでも!

また、茹でピーナッツがなければ、おつまみ用のピーナッツで十分。むしろ、豆花の柔らかさとピーナッツのカリカリ感のコントラストが絶妙です。もし時間があれば白玉を作りましょう。


ぷるんと固まった豆乳をざっくりと崩して、トッピングをのせたら完成!

見た目は華やかですが、さほど手間はかかっていません。


甘くした豆乳を固めただけじゃん。
上にフルーツとあんこのせただけじゃん。
ほんと、なんてこたぁない料理。
でも、それがなんでか美味いんだな〜

欧米生まれのプリンやゼリーももちろん好きですが、食べてるうちに甘ったるく感じてしまうことがあります。


対して豆花は、豆乳の素朴な風味で飽きが来ない。いくらでもたべられる。植物由来の優しさを感じます。


派手さはなくても、疲れた心をそっと癒してくれる豆花。暑い時は冷やして、寒い時は温めて。気温差が激しく、殺伐とした現代日本の救世主、豆花!

なんだか熱く語ってしまいましたが、もっと豆花が日本で身近な存在になってほしいという願いをこめて、


これから、ファ〜はファイトのファ、ではなく「トウファのファ〜♪」そう歌いたくなるくらい、おすすめスイーツなのです。笑



材料メモ

調製豆乳200cc、砂糖小さじ4、
粉ゼラチン小さじ2、
トッピング⇨ミックスフルーツ缶詰、マンゴージャム、ピーナッツ、あんこ、白玉






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