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料理と歴史

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食べ物×歴史 昔のレシピを再現したり、昔の料理本を紹介します。
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江戸のお味 あられ豆腐編

江戸のお味 あられ豆腐編

でました、
江戸時代の料理を再現するシリーーーズ!!!

シリーズといっても、前回書いたのはかれこれ一年近く前。やっと続きを書く気になりました。

今回の題材は「豆腐」です。

お豆腐は中国生まれ

豆腐といえば、日本古来の食材というイメージですが、実は中国が発祥。
その昔、遣唐使が日本に持ち帰ったから、豆腐という字はもともと「唐符」と書いたとか、そうじゃないとか。

また、戦国時代、豊臣秀吉の朝

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江戸のお味 その壱

江戸のお味 その壱

料理が好きで、料理を仕事にしている私ですが、料理の歴史や食文化についても実はすごく興味があって、色んな本を読んでいます。
もともと子どもの頃から歴史好きなので「料理」と「歴史」の掛け合わせは、私にとって最強に面白いと感じる分野なのです。

しかし、最近思うのは、基本的に読んだら読みっぱなしで、知識が身についてない、ということ。今更ながら、それはもったいないと気付き、今回満を持して、
実際に昔の料理

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江戸のお味 さつまいもの天ぷら編

江戸のお味 さつまいもの天ぷら編

江戸時代の料理を再現するシリーズ!
今回はさつまいもの天ぷらを作ります。

さつまいもの天ぷらって、全くもって江戸時代の雰囲気がありませんし、なんなら「おばあちゃんが作ってくれるおやつ的食べ物」だと思いますが、

さつまいもの天ぷらは、れっきとした江戸時代のお料理なんです。

さつまいもは飢饉の味方だった

さつまいもが普及したのは江戸中期。飢饉の時、食料を確保するために栽培が推奨されました。

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古い料理本コレクション①

古い料理本コレクション①

どんなジャンルにおいても、常識というものは時代と共に変わっていきます。

料理にも流行り廃りがあり、これが1番!と思われていた調理法が、あっけなく覆されていったり、かと思えば、再評価されたり。

わたしが昔の料理の本を眺めるのが好きなのも、今と昔の、常識の違いが滑稽に感じるからだと思います。

「手しおにかけた私の料理」

金沢の古本屋で手に入れたこの本は、昭和35年に出版されました。

昭和35

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