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「属性」のワナ

最近私は、誰かの話に出てきた「新しい登場人物」の属性をあえて聞かないようにしている。何歳だとか、性別はどちらか等だ。理由は、ナンセンスに感じるからだ。それがその人個人を表すものではない。テンプレ的で些かつまらない。そう思うようになった。

父がこの前お世話になった鍼灸師さんがいる。下関からはるばる、車で7時間かけて滋賀県までやってきたという情報だけ聞いた。滋賀県が気に入ったらしく移住してくるらしい。それでその話の続きを聞いていたら、「?」と噛み合わない部分が出てきた。そう、その鍼灸師さんは女性だったのだ。先入観によって何となく男性だと思っていた私は、「ご主人を亡くして〜」の辺りから違和感を感じでいたのだが、言い間違いかとスルーしていた。先入観って怖い。

属性で一括りにするのはどうか、との考えは変わらない。大体の傾向はつかめるが、やはりアバウトなのだ。しかし全く聞かないのも支障があるかもしれない、と思った。この2つに共通するのは「先入観」だ。属性で先入観を持ち、また情報が少ない場合でも先入観により想像する。人にはそういった傾向がある。これを心得ておくべきだと思った出来事だ。

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