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ノニの癒しの効果について

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


前回まではハーブの女王、
カヌープラントと言われる
ポリネシアン地方では薬や漢方として
扱われている「ノニ」についての歴史や
成分についてご紹介してきました。


今回は、ノニの成分がどのような
癒しの効果があるのか
ご紹介していきます。


《ノニの鎮痛作用》
ノニは古来、ポリネシアでは
「鎮痛の木」と呼ばれ、
中米では「痛み止めの木」と
呼ばれていました。


さらに、研究が行われている
現代の統合医療では、ノニの鎮痛作用が
期待されています。


統合医療とは、近代西洋医学と伝統医学
などとを組み合わせた療法です。


そこでは病気の治療だけでなく、
投薬や手術の副作用(痛みや機能低下など)
の症状を緩和させ、QOL(生活の質)を
向上させよう、という考え方が
提唱されています。


一般的にがんのはげしい痛みを緩和する
ため、鎮痛薬としてモルヒネが
使われています。


モルヒネは、エンドルフィンという痛み
を和らげる脳内ホルモンと似た働きを
持ち、脳や神経系に存在している
オピオイド受容体と結合することにより
鎮痛作用をもたらします。


同じように、ノニにもオピオイド受容体
と結合し鎮痛作用をもたらしている
可能性が高いことがわかりました。


フランスのミーツ大学の研究によると
ノニの鎮痛作用はモルヒネの75%とも
報告されています。


また、モルヒネには副作用や習慣性が
ありますが、ノニの毒性試験を行った
ところ、毒性反応は見られなかったのです。


このように優れた鎮痛作用を持つノニ
には抗ガン治療の痛みのコントロールや
QOLの向上への貢献が期待されています。

《ノニの抗酸化作用》
私たちが体内に取り込んだ酸素は
活性酸素(フリーラジカル)になり
細胞を傷つけて、ガンや糖尿病、
心臓病などの様々な病気の要因
になります。


また老化現象も細胞の酸化が原因の
ひとつとされています。


酸素自体は生命を維持するのに
必要なものなので、酸素が悪いわけ
ではありません。
酸素が体内で化学反応するときに発生し
活性酸素(フリーラジカル)となることで
細胞を攻撃してしまうのです。


通常は体内にある抗酸化物質・抗酸化酵素
が、細胞を活性酸素(フリーラジカル)の
攻撃から守ってくれます。


しかし加齢によって体内の酵素が弱まり、
抗酸化物質が減少することで攻撃が
進行してしまいます。


この攻撃が酸化です。


また活性酸素(フリーラジカル)は、
紫外線や大気汚染、電磁波、喫煙など
によっても発生します。


喫煙者を対象にノニの果汁とプラセボ
(偽薬)を飲んでもらい、
血液中の活性酸素(フリーラジカル)や
酸化脂質の変化を調べたところ、
ノニの果汁を飲んだ群の酸化細胞が減少
したことがわかりました。


このことからノニが喫煙による
酸化ダメージを防ぐ可能性が
示唆されたのです。


ノニの持つ抗酸化作用は
様々な病気の要因を減少させる可能性
があり、現在注目を集めています。

喫煙者に1日60mlのノニジュースを
1か月摂取してもらい、
スーパーオキシドラジカル(SAR)の濃度
と脂質ヒドロペルオキシド(LPO)の濃度
を測定しました。
グラフの青色はプラセボ(偽薬)、
緑色はノニジュースを飲んだ群です。


《ノニの抗がん作用》
がん細胞は、私たちの体内にある細胞
から発生した異常細胞です。


老化やホルモンバランスの変化、
生活環境やストレスなど、様々な要因が
発がん性物質となり、私たちの身体を
蝕みます。


そこで必要なのが免疫力を高める事です。
体内の免疫システムは、いくつかの細胞で
構成されています。

代表的な細胞としては、
体内にある異物を食べて排除する
マクロファージ、
体内をパトロールして異物を攻撃する
ナチュラルキラー(NK細胞)、
殺菌成分を含む顆粒球、
異物発見の連絡を受けて他の細胞に
指示を出すT細胞、
抗体を作るB細胞などがあります。


体内に病原体などの異物を発見したとき
これらが連携して攻撃し、排除すること
により体を守っています。


そこで免疫力を高めるノニには、
抗がん作用が期待できることも
わかってきています。


2000年4月に行われた全米がん研究協会
でイリノイ大学の研究結果が
発表されました。


ノニの果汁を与えたマウスと、
水だけを与えたマウスに
発がん性物質を与えたところ
ノニの果汁を与えたマウスはDNAの損傷
が非常に少ないことがわかったのです。

この研究により、
ノニの摂取によりDNAの変化を防ぐこと
ができると考えられます。


DNAの損傷をきっかけに、
がんが発症することからわかるとおり
根本的な予防はDNAの変異を防ぐこと
です。
ノニが発がん予防作用を発揮すること
に期待が寄せられます。


《ノニの免疫活性作用》
古来ノニの成分が「体の免疫を高めたり
整えることで病気が改善する」と
考えられていたことは、
現代の研究でより明らかになっています。


ノニに含まれる195種類の有効成分には、
免疫調整力を高めるグルクロン酸や
ガラクトースなどの多糖類、
抗酸化作用のあるイリドイド、
抗炎症作用と血圧の正常化作用のある
スコポレチン、
酵素活性を高めるアルカロイドなどが
確認されました。


ノニの成分が免疫細胞にもたらす影響
を実験した一例として
肺がんの腫瘍を移植したマウスに、
ノニの果汁の抽出成分を2種類与え、
何も与えないマウスと比較しました。

メタノールに溶けなかったノニPPTには
グルクロン酸、ガラクトース、
アラビノース、ラムノースなどの多糖類
が含まれています。


結果、ノニSolを与えたマウスより、
ノニPPTを与えたマウスの生存率が
高いことがわかりました。


さらに、ノニPPTが免疫細胞にもたらす
影響を確認した実験では、
マクロファージやT細胞の働きがなんらか
の理由で阻害されると、ノニPPTの効果は
あまりみられないことがわかりました。


ノニの成分がマクロファージやT細胞
の働きを活性化させ、免疫力を高めて
がんの成長を抑制すると考えられます。


体内の免疫システムに働きかけ、
免疫力を高めるノニの作用に
期待が寄せられています。


少し長くなってしまったので
次回はノニの癒しの効果の続きを
ご紹介していきます。


参考資料:栄養書庫-ノニの健康力
                  パートナーコ


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。


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