ホノカアボーイ/ワタシハツウォホ
作品の概要
劇場公開日 2009年3月14日。配給:東宝。日本アカデミー賞受賞。吉田玲雄が自らの体験を綴った同名小説を映画化。
ハワイ島の小さな町ホノカア。失恋したショックで大学を休学したレオは、かつて恋人と訪れたことのあるホノカアの映画館で映画技師として働くことに。ちょっと風変わりだけど温かいホノカアの住人たちとの交流を通し、レオは少しずつ成長していく。
風とツキノニジ
私がこの映画を再度観た理由は、海を観たかったから。先日鎌倉の海が出てくる映画を観て「海に行きたい!」と思い、そのつながり。単純です。
郷愁。ノスタルジー。サウダージ。
HAPPYだけでは終わらない、この感じ。ゆったり大自然、海がみえるけど乾いた感じ。
ハワイでした。
毎日ハワイの風は誰かの頬をなでる
宵の島を吹き抜ける中 フラを踊る女性
部屋のカーテンを揺らし 美味しくできたマラサダをほお張る食いしん坊
はじけ飛ぶポップコーン お決まりの椅子の上でウトウト眠る店員
糸電話をぶらぶらさせて いたずらと料理好きな老人
始終映画の中では風が吹いていて何かが揺れていた。
ふわふわ・ゆらゆら揺れながら
彼は成長していた。
いきなりですが、
植物も日当たりがいいだけじゃ、水を与えるだけじゃ、栄養剤を与えるだけじゃ、枯れちゃいます。実は風が必要なんですよ。風は重要。生き物の成長には風が不可欠。
ふと、映画を観ながら思い出しました。
ホノカアの人たちは、いくつになっても成長していました。おじいちゃんになってもやっちゃいけないことなんてないって、ニヤッと笑いながら言ってたし。おばあちゃんになっても恋していたし。ましてや都会でクサクサしていた青年は、ぐーーーーんと急成長するよね、そりゃ。
好きなセリフ
映画の中で出てきた沢山の素敵なセリフ。中でも印象的だったものは
私、このセリフ言われたことある。世界をバックパッカーで回っていた時。トルコでトラブルで数日一文無しになった時おじいさんに言われた。私は「ご飯だけじゃなく宿としても貸してください、その代わりお店で(杖屋)で働かせてください!」ってお願いしたんですよね。女性一人、ただ甘えるのが怖かったし、寝床も欲しかったから。おじいさんは「ご飯と寝床はセットだよ!人の親切は信じて受け取れるようになりなさい。」って言ってくれて受け入れてくれた。結局、1週間も店番やら掃除やらをして過ごしたのは、とてもいい思い出。
最後に
映画のレビューでもないし、2022年に観た(観直した)映画作品について。『ツウォホ』(=寝る前におやつを食べる)な状態で最新のものも昔のものも気にせず綴ります。
ありがとうございました。
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