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親になってよかったと感じた3つのこと

子育って大変だ。

自由にいつでも自分のことに集中できていた独身時代に比べて、はるかに自分の時間や体力が限られる。

1歳次男の夜泣きが、ほぼ毎日続くこの頃。

今日は休日なので、ゆっくり寝たいなぁと思いながらも朝5時半に1歳の次男に起こされた。長男も6時に自分から起きた。平日はなかなか起きないのに、なぜか土日だけ起床時間が早いのが毎回理不尽だ(笑)謎である。

それでも「育児していてよかったな」と思う瞬間はたくさんある。

ネットやSNSでは育児に限らず、何事も「大変なことばかり」にクローズアップされがちだけど(その方が反応がいいし、叩かれないから)しあわせなことも同じくらいある。

悪いことやネガティブなことは広まりやすいけど、良いことやポジティブなことって、わかりにくくて広まりにくいのだ。

思い返せば、わたしも、うまくいったことや、幸運ことほど、わざわざ外には言わずに自分の中でそっと大切にしまうことが多い。

でも、せっかくなので子育てしていてよかったなぁと思ったことが多々あるので、厳選して3つにまとめてみた。

結婚にも、子どもにも、元々は興味がなかったわたしが、子育てしてみてよかったと感じている理由。

なんとなく、今の気持ちを言語化したい。

1.自分の親に対して感謝の気持ちが持てた

これが、圧倒的に良かったことだ。

子どものころ、正直親に対して思うことはたくさんあった。両親の不仲や経済的なことなど、ここでは書ききれないけれど、割と家族関係においては苦労してきたほうかなと思う。

「なぜ、この親のもとに産まれたのだろう」

なんて思ったことも何度もある。きっとこんな風に思うのは、わたしだけではないだろう。

でも、自分が親になって一変、なんとなく親の気持ちや立場、葛藤が理解できるようになったのだ。

子どもを育てるって、一筋縄ではいかない。外側から見ている景色と、当事者ではまったく見えるものが違った。

「完璧ではない」人間だ。

親も、大変だったのだ。

苦しくて、つらくて、楽しくて。

そして、あれでもしあわせだったのだ。

そんな当たり前なことに気づけた。大変な中、見えにくかったけれど、与えてもらった愛情は確かにたくさんあったのだ。

見守ってくれた先生や友人、親戚などもいたことも冷静に思い出した。

わたしは、たくさんの人たちに支えられていた。

子どもの目線からは見えにくかった事実に気づけたのは、本当によかったなと思う。親に対して、頭だけではなく心の部分でも和解できたのは、まぎれもなく自分が親になってからだなと思う。

それは「自分の幼少期を受け入れること=自分のことをそのまま認めて受け入れる」ことにつながった。

これは生きづらさの原因の理解や、その緩和にもつながった。


2.他人に対して少しだけ寛容になれた

個人的には、子どもが産まれてから人間関係がラクになることにつながった。

これも、また意外なことだった。

出産するまで、割と完璧主義で他人にも自分にも厳しかった。多分、ちょっと嫌なやつだったかもしれない。

「努力すれば、なんとでもなる。うまくいかないのは努力が足りないからだ」
「ラクするのではなく、何かを得たいなら同等の苦労すべきだ」

みたいな謎の偏見や思い込みがあった。他人に対しては、けっして言わないけれどそう思っていた節も多々ある。

プラスによく言えば「努力してがんばって生きてきた、それでどうにかしてきた」という自負があったのから、かもしれない。

こんな感じだから、人間関係も苦手で何より自分が嫌いだった。

自分を認められず「休まず努力しなければならない」みたいな謎の観念があってうつ状態を繰り返し、苦しかった。

けど、子どもが産まれて「計画通りはいかない、マニュアル通りにいかない」ことがデフォルトになった。

スケジュールは臨機応変、努力ではどうすることもできないことが毎日起こる。

当たり前だけど、がんばっても、コントロールできないことなんて、理不尽なことなんて、たくさんあるのだ。

急な高熱、夜泣き、謎のグズり、手作りして作った食事は食べられずにテイクアウトは完食、喜ぶと思って買ったおもちゃが1日で破壊される、夫の急な残業で続くワンオペ育児……などなど(笑)

そんなことなんて日常茶飯事だ。書ききれないほど、ある。

「夕飯は手抜きでも、少し掃除ができなくても、まぁ大丈夫だよね。だって、今日もこの子は元気に生きている」

「まぁ、イヤなことや楽しくないこと、納得できないこもはやりたくないよね。人の感情まではコントロールできないし『相手のために』と勝手に動くのはただのエゴで、自己満足なんだな」

など、「仕方ないよね」と他人や自分に対して許容できるように変化したのはよかったなと思う。無駄に自分や他人に期待しないことが増えた。

それは諦めではなく、前向きな感じだ。

人に対しても、それらは「適度な隙」や「やさしさ」になるし、自分に対しても良い意味で適当になれた。

結果、長年の生きづらさの緩和にもつながったのはよかったなと思う。我が子には感謝だ。

3.人の長所や適性、才能などを理解することにつながった

現在6歳の長男は多動傾向もあり、発達もやや遅めだ。教科書通りの対応ではなく、子どもに合わせた対応が欠かせない。

次第に、ベクトルが自分の物差しから子どもの個性に変化した。

「どうしたら、この子(人)の良さが活かされるのか?得意なことはなんだろう」
「人には、必ず向き不向きがある」
「自分ができるからといって、子ども(他人)ができるわけではない」

そんなことを日々痛感する。

だから、相手の可能性を信じて、潰さずに活かすことを自然と考えるようになった。

これは、自分に対してもそうだ。

今だけでなく、自分が理解できない範囲や未来にも目を向けること。さまざまな価値観があっていいんだ、と気づけた。

視野が狭くなりがちな自分の視野を広げてくれたのは、我が子だなぁと感じる。

そのほかにも、たくさん親になってよかったことや気づきはあるけれど。厳選するとこの3つだ。

まだまだ、未熟な母だけど。たくさんの事に気づかせてくれて、ありがとう、と我が子には思う。

この世のものとは思えないほど、かわいい我が子の寝顔を胸に抱っこしながら。

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