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愛のある言葉に言い換える技術

子どもに何かを伝えるとき、親はその意味や背景を理解できるように、伝わるように言い換える。

「〇〇は、危ないからダメだよ」

「このルールがなぜあるかというとね、〇〇だから決まっているんだよ」

「そういう風に言われると、言われた人は悲しい気持ちになるから〇〇と言おっか」

などなど……。

「言い換え語録」にもなった気分だ。毎回頭を使う。

親なら当たり前にやっていることだけど、これってすごいことだよなぁと思う。ライター業でも必要となる技術。

年齢、状況、経験、感情などなど、人にはその時々によって届く言葉とそうでない言葉がある。

しかも我が子ならば、他者や将来の人格の影響など考えなければならない。責任重大なのだ。

毎度毎度、何かを伝えるときはエネルギーをフルで使う。

「また、約束をやぶった……」
「また、ウソをついた……」

期待をあっさり裏切られ、積み重なるほどに、個人的な怒りと悲しみが湧いて出る。カッとしてしまうことも多い。

でも、感情任せに怒るのは良くない。怒りを伝えてもマイナスしかない。自分がされて嫌だったことは、子どもにはしたくない。

深呼吸、深呼吸……。

本日も、長男に真剣に叱った。「危険なこと」だったからだ。

元気いっぱいで好奇心も旺盛。冒険心があるのは彼の良さだ。わたしとは全く違う考え方や資質。ただ正直、理解できない言動も多くて、親である私も主人も、毎回頭を悩ませる。

「ご家庭でも、できたことをよく褒めてあげてくださいね」

先日、入学後初の懇談会で担任の先生から言われた言葉。

もともと私は、細かいことやリスクを敏感に察知しがちな性格だ。

その言葉を聞き、ついつい責任感からか我が子を褒めるよりも叱ることも増えているかもしれないな……と、密かに反省した。ベテラン先生だから、何か見透かされていたのかもしれない。

叱った後、そのことをハッとまた思い出し、一言付け加えた。

「でもママは、長男くんが今日無事でいてくれて本当に良かったよ。帰ってきてくれてありがとう」

じっと、涙目でこちらを見る長男。少しだけ驚いた目だった。

なんとなく、いつもと違うよう長男に伝わったような気もする。私もなぜか涙目になった。本音を伝えることは、勇気がいる。

母も、人間。もうすぐ母親歴7年だ。

我が子とともに、今日も成長中。

伝わる言葉で。
愛のある言葉で。

責任感でずっしり重くなった肩の力を抜いて。

今日も、言葉を言い換える練習中だ。

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