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ふと思う。誰のために働いている?なにを頑張ろうとしている?
我に帰ると、会社員時代の感覚が蘇っていることに気づく。なにを追っている?仕事の量とか今月どれだけ働いたとか、考えていないだろうか。

毎日これをやると決めたことに安心していないだろうか。やればいいってもんじゃない。そこでなにを得ている?なにをアウトプットしている?行動そのものよりも大切なことがありそう。一昨年参加した『ほぐす学び』で、「行動」か「行為」かとの話があった。書くことは目的ではなく手段で、伝えるために書いている。書くことは行動ではなくて、書くという行為を通して何かを伝えようとしている。

原稿の世界は、イチかゼロの世界ではない。

新しい世界に早く慣れたくて量を量をと求めて、たくさん書いて得たことがあるのだろうか。しばらく書かなければ忘れてしまう。なにも身についていないのではないか。本を読んでも忘れてしまう。なにも残っていないのではないか。たくさん、たくさん、動いて、なにか残っているのだろうか。

結局、空っぽのままなのではないか。

飲んでも飲んでも水は流れていく。器に穴が空いているのか。器が小さいのだろうか。流れていった先に実は器があるのだろうか。水を飲むのをやめて、飢えてみるのもよいのだろうか。

費やす時間や仕事の量ではなく、原稿の質

師匠の言葉

「会社員じゃないからね、評価されるのは原稿の質だけだよ」と師匠は言った。たくさん面談をして、たくさん人をサポートして、たくさんのご縁を繋いで。生産性を上げて短い時間で成果を生み出すプロセスを作って。と、同じように、たくさん仕事して、たくさん働いて、なにを目指していたのだろうか。結局私は、身体に染み着いた数字の世界に生きていたのではないか。

数字で語られる世界に嫌気がさしたのに、油断すると数字を追っている。
数字では追えない世界でやってみたくて辞めたのに。

せっかく足を踏み入れた新しい世界。
数字だけでは図りきれない世界でとことんもがこう。
費やす時間も量も忘れて、ひとつの原稿に向き合おう。



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