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参禅堂の池に蓮の花を。

池にハスの花を咲かせる方法:ハスの種から育てる手順

念水庵のウリは何と申しましても「池」であります。
もとは山田ですから「田んぼ土」が肥えております。
この土を掘って作った池に蓮の花を咲かせるのが目標の一つです。
「お寺には蓮の花がよく似合う」といったところでしょうか。

今回は、池に美しいハスの花を咲かせるために、ハスの種から育てる方法についてご紹介します。ハスの花は、その美しさと静けさで、多くの人々に愛されています。育てるのは少し手間がかかりますが、その分、咲いた時の喜びはひとしおです。

今週末に福井県南越前町の花ハス公園に勉強に出向く予定です。

1. 種の準備

まず、ハスの種を準備します。ハスの種は非常に硬い殻で覆われているため、発芽を促進するために殻に傷をつける必要があります。

  • 必要な材料・道具:ハスの種、ヤスリまたはナイフ

  • 手順

    1. ハスの種の先端(尖った部分)にヤスリやナイフで軽く傷をつけます。

    2. 種が割れないように注意しながら、表面を少し削ります。

2. 発芽のための水に浸ける

次に、種を水に浸けて発芽させます。

  • 必要な道具:容器、水

  • 手順

    1. 容器に水を入れ、種を浸します。

    2. 室温で直射日光の当たらない場所に置きます。

    3. 毎日水を替え、清潔な状態を保ちます。

数日から1週間ほどで、種から芽が出始めます。

3. 容器での育成

芽が出たら、小さな容器で育成を開始します。

  • 必要な道具:小さな鉢やバケツ、土、水

  • 手順

    1. 容器に土を入れ、芽を植えます。

    2. 水を入れ、土が湿った状態を保ちます。

    3. 直射日光の当たらない明るい場所に置きます。

4. 池への移植

芽がしっかり育ったら、いよいよお寺の池に移植します。

  • 必要な道具:移植用のスコップ、必要に応じて池の清掃用具

  • 手順

    1. 池の底をきれいにし、土を準備します。

    2. 育ったハスの苗を池に移植します。

    3. 池の水位を調整し、苗が安定するようにします。

5. ハスの花を楽しむ

移植後は、定期的に池の水を管理し、ハスの成長を見守りましょう。適度な水位と日光を保つことで、美しいハスの花が咲きます。

まとめ

ハスの種から育てるプロセスは、少し時間と手間がかかりますが、その結果として得られる美しい花は、お寺の静けさと調和し、訪れる人々に癒しと感動を与えるでしょう。この手順を参考に、池にハスの花を咲かせてみます。

参照記事:

ブッダ釈尊が蓮の花を愛したとされる逸話は多くあります。蓮の花は仏教において重要な象徴であり、その純粋さと美しさは悟りや浄化を象徴しています。

ブッダと蓮の花の逸話

特に有名な逸話の一つは「蓮華(れんげ)講」というもので、ブッダが弟子たちに蓮の花を使って教えを説いた話です。

蓮華講の逸話

ある日、ブッダは弟子たちに教えを説くために集まった際、何も言わずに一輪の蓮の花を持ち上げました。弟子たちはブッダの意図を理解しようとしましたが、誰も何も言いませんでした。その中で唯一、マハーカッサパという弟子だけが微笑みました。この行動に対して、ブッダは微笑み返し、「私は言葉によらない真理をマハーカッサパに伝えた」と言いました。この逸話は、言葉や概念を超えた直感的な悟りの象徴として、禅宗をはじめとする仏教の多くの宗派で尊重されています。(拈華微笑)

蓮の花の象徴

蓮の花は泥の中から生じ、水面に美しい花を咲かせることから、汚れた環境や困難な状況から清らかな悟りに達することを象徴しています。このような理由から、仏教の教えの中で蓮の花はしばしば用いられます。

  • 純粋さと美しさ:蓮の花は汚れた泥の中から生じますが、その花びらは清らかで美しい状態を保ちます。これは、どのような状況でも心の清らかさを保つことができることを象徴しています。

  • 悟り:蓮の花が水面に咲く様子は、悟りを得た心の状態を表します。花が開くように、心が開かれ、真理を理解することを意味します。

結論

ブッダが蓮の花を愛したとされる逸話や、その象徴性は、仏教の教えの中で非常に重要な役割を果たしています。蓮の花は、浄化、悟り、純粋さの象徴として、多くの仏教徒にとって深い意味を持つ存在です。

ハスの花の象徴的な意味をお寺の池に表現して来客に楽しんで頂きたい。
自己目的化しないためにも。


お寺の池に蓮の花(イメージ)

ご覧頂き感謝申し上げます。
念水庵


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