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需要と共有の連休論|ゴールデンウィークにも働く人たち

僕は基本的にゴールデンウイークや年末年始の様な、世間一般的な連休にバカンスに出かけるようなタイプではありません。むしろみんなが休んでいる時にもひとり出社をしていることの方が多いくらいです。

今年のゴールデンウイークも同様で、通常通りに出社をして週末だけ休む一週間を過ごす予定となっています。

かと言って、働きづめの会社に勤めているわけではなく、他の社員たちの多くは有給休暇を取得して連休を過ごしています。自分だけが働くことになるかたちです。

こうしていると「休まなくて大丈夫なんですか?」とか「さすが、頑張ってますね」の様な、労働を賛美するような言葉を多く頂くのですが、別にみんなのために自分の休日を犠牲にして出社するわけでもなく、仕事への意気込みが高いから出社しているわけでもないので、何とも言えない気持ちになっているのが正直なところです。

これから旅行予定である方の気分に水を差してしまったら申し訳ないのですが、ゴールデンウイークは多くの人が出掛ける一大イベントなので、当然の様に観光地はどこも人混みとなり、宿泊費やその他の料金は高騰します。

つまり、人混みにストレスを感じる人であれば、わざわざストレスフルな場所に高いお金を払って旅行をすることを意味するので、それに対してシンプルに損得勘定が働き「じゃあ出社しようかな」となっているだけなのです。

また、ゴールデンウイーク中の職場というのは、会社自体は営業を一部止めている状態でもあるので、通常時に比べて社員間の連絡も発生せず、トラブル対応などもほとんどありません。静かな現場で普段取り掛かれていなかった仕事を黙々とこなすことができる絶好のチャンスだったりもします。

更には「ゴールデンウイークにも休まずに出社している人」といった見方を多くの社員からされるので、数か月後に「たまにはゆっくり休んでください」といった声掛けをされ、いずれ連休を取得することができるようになります。計らずとも見返りが返ってくるわけです。

そして自分が連休を取得する時期というのは、世間が通常通りに働いている時であるため、宿泊費やその他の料金が下落しています。人混みを避けながら安く外出ができるようになるのです。

世間が連休に浮かれているなか、自分だけが働くことになってしまった場合、どうしても悲観的な気分になってしまうものですが、この様に需要と供給をうまく選り分けることでストレスを抑えながら支出さえも抑えることが可能になります。

「休みの日にも自分だけ働く」といった悲観的な気分に陥ってしまう人は、需要と供給にうまく適応する観点をもって、これを好機を捉えていただければと思います。

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