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アルバイトの経験|きついバイトと楽なバイト

学生の頃は「よく働いていたな」と思ってしまうほど、アルバイトをよくやっていました。

本業である勉強を疎かにしながらも、アルバイトをして日銭を稼ぐ日々を過ごしてしまっていたのです。

合理的な考え方をすると、将来の稼ぎに繋がり得る本業を犠牲にして日銭を稼ぐアルバイトにのめり込むというのは、本末転倒な行いだと思います。実際のところ、今から振り返っても「あの時もっと勉強しておけばよかった」と思うことが少なくありません。

当時の僕が経験したアルバイトと言えば、初めはコンビニの店員だったのですが、面白さが見出せず3カ月で辞め、その後ファミレスの店員に転じます。

この二つは同じ時給だったのですが、どう比較してもファミレスの店員の方が覚えることも多く仕事も忙しかったです。コンビニの店員は基本的には退屈だった印象しかありません。

それでもファミレスの店員という多くの接客機会を持つ職種を経験することで、それまで内向的で無口だった性格が外向的に転じました。強制的な環境要因によって、自分の性格に変化が生じたのです。

その後、居酒屋の調理も経験することになったのですが、同じ飲食店スタッフとして、飲食を顧客のもとへ届けるための作業効率という概念も身に付けます。調理においては食材の取り置きや複数料理の平行調理、ウェイターの場合は顧客から注文を取りながらも料理を顧客の席まで運ぶ平行した身のこなしが必要になってきます。

これらは当時大学生として授業に参加して勉強していた内容とは、全く異なる知識を得ることができる機会でした。

今でも営業の仕事をする時には当時のファミレス店員の時に得た外向的な接客の姿勢は役立ち続けていますし、居酒屋の調理で身に付けた作業の優先順位を即座に判断して実行する作業効率の概念は、オフィスワークでも同様に役立てることができます。

しかし当時はその様な身に付けられた技術の恩恵を実感することはなく、忙しさと給料からしか、アルバイトを考えることができていませんでした。友人が自分より楽そうで給料も良いアルバイトをしている話を聞くと「なんで自分はこんなに苦労しなきゃいけないんだ」とよく思ったものです。

若い時のアルバイト選びはどうしてもそういった判断基準で選ぶものかと思います。いかに楽して、いかに稼ぐことができるか、それに尽きるでしょう。

それでも、アルバイトとはいえ、せっかく社会の一員としてサービスを提供する機会を経験できるのであるからには、就職するまでの間に、接客の経験や作業効率の良さを身に付けられることも選択肢に入れてみても良いはずです。

その能力を身に付けるのは、大人になってからではもしかしたら難しいかもしれません。若い時の苦労は買ってでもしろ、という言葉がありますが、時給以上に得られる見返りも考えてみても良いでしょう。

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