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ピンチをチャンスに変える|出張も温泉も災害も

最近は出張が多くほとんど自分の家に帰ることなく日々を過ごしてしまっています。週の5日~6日は外泊しており、自宅で寝るのは週に1~2回程度という高頻度です。

こうして移動が多い日々を過ごすと、どうしても疲労を感じることがあります。ましてや僕の会社では出張手当の様な報酬も出ないので、ただ単に負担が増えている側面が強いです。(もちろん金銭的な報酬以外に、しっかりと「役割」を頂いているわけなので不満があるわけではありません。)

忙しくしているとプライベートでの連絡も遅延してしまい、人間関係にも悪影響が出がちです。同僚からは哀れに思われ友人からは心配される、失ってしまうのは体力だけではない、そんな負担の多いピンチな局面でもあります。

しかし個人的にはこの環境の変化はポジティブに捉えています。ようやく出張生活にも余裕が出てきたので、現地の食べ物を楽しんだり飲みに行ったり、週末はそのまま現地に残って観光をしてから帰ったり、出張だからこその楽しみを満喫するようにもなってきました。

ここ最近の出張先はもっぱら名古屋ですが、愛知県内の各地方にもたびたび足を運び、尾張・知多・西三河・東三河と全てのエリアに行くこともできました。まだまだ知り尽くすには足りないことだらけで、次回以降の週末も積極的に旅するように働こうと目論んでいます。

また、名古屋発の飲食チェーンにも足繫く通うようになり、しっかりとその土地に溶け込むように日々を満喫することもできてきました。

出張の初日には大抵「これから出張でしばらく帰れないのか…」といった気分になりますが、週末旅や行きつけの飲食店という楽しみがあることで、ポジティブな気持ちで出張に赴くことができるようになります。

こうして出張の疲労と憂鬱を「楽しみ」に転換できた時に、「ピンチをチャンスに変える」ことができていると感じます。

会社員だからこそ仕事の都合上プライベートを犠牲にしなければならないことが起こり得ますが、その機会をうまく捉えることで、通常では経験できないほど現地のことを楽しむようになっています。

仕事の都合ではなく単なるプライベートで旅先の各エリアを隈なく巡ることはできませんし、現地発のチェーン店の常連になることなどできません。そのためには多額のお金と長い休暇が必要になるはずです。

「ピンチをチャンスに変える」ことができれば、新しい価値観を得ることができます。今後も何かピンチがあった時には、そのピンチを機会、即ちチャンスだと捉えられるよう意識したいと思っています。

思えば日本人は歴史上、ピンチをチャンスに変え続けてきているように思えます。

日本の周辺には、地球の表面を覆うプレートが集まっており、プレート同士が押し合うと、片方がもう片方の下にもぐり込むことでマグマが発生します。そのマグマが噴出することで火山活動が行われ、噴火や地震の要因となり自然災害を引き起こすことに繋がります。

こういったピンチとも言える地理上の問題でも、日本人はそれを「温泉」という自然の恩恵に変えて「日本の文化と観光資源」にまで昇華しました。ピンチをチャンスに変えた好例です。

黒船の来航という世界史上の大ピンチを機に、明治維新をはじめとする近代化のチャンスを捉え、わずか数十年で一気に先進国にまで発展させたのは世界的にも日本だけです。

また、東日本大震災によって被災した人たちの安否確認のため、電話回線を使わないメッセージアプリとして誕生したのが「LINE」です。今では国民のほとんどが利用しているデファクトスタンダードとなっています。

この様に、日本人は古来からピンチをチャンスに変え続けてきたわけなので、出張やら転勤やらの地味なピンチはサクッとチャンスに変えて、会社員生活を充実したものにしてやろうと意気込んでいます。

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