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三浦半島釣り魚図鑑(31) ニシキハゼ

毎日のようにモクズガニばかりを捕まえてきていた息子たち。ある日も私が様子を見に行くと、既に3匹捕まえたといって、テトラポッドを指差した。

バケツすらめんどうくさがって持ってきていなかったので、テトラポッドの上に捕まえたモクズガニを置いて、上から手頃な石を乗せ、確保しているらしい。石を乗せたくらいじゃ逃げてしまうのではないかと思ったら、案の定1匹逃げ出していた。

私が近くを見ると、大きなカニの頭が見えたので、息子に再捕獲するように言い、持ち上げて見ると、なんと2匹くっついていて、交尾していた。私はラッキー、逃げたと思ったら倍になって帰ってきた、くらいに思っていたのだけれど、息子たちは急にかわいそうに思ったらしく、お腹の部分を見てオスとメスであることを確認すると、そのまま逃がしてあげていた。

そして、もう、モクズガニがここにいなくなっちゃうと困るから、明日からモクズガニ捕りはやめた、と言い出し、本当に採るのをやめてしまった。

折しも、再び海水温は高くなってきて、再びベラが釣れるようになってきていた。カサゴやキスもときどき釣れる。泳いだり、釣りをしたり、日が伸びてきて長い時間遊べる幸せな放課後。

採ったウニをその場で食べて、殻を海の中に捨てていたら、魚が集まってきたことに気づいたので、網の中にウニの殻を入れておいたら、しばらくするとハゼがたくさん入っていたらしい。なるほど、人間はこうして漁を行うようになっていったんだな、と想像した。

釣りより漁の方が面白くなって、しばらくウニ殻漁ばかりしていたこともあったけれど、近くの人が大物を釣っていたのを目撃したりすると、やっぱり釣りもするか、という風にスイッチが入るらしい。

で、久々に新しい魚種が釣れたのがこちら。熱帯魚のように美しいしましまの魚で、ハゼの仲間だろうなーとは想像がついたので、調べてみたら、ニシキハゼ、というハゼだった。本当に錦のような輝きのブルーとオレンジ色で、スケッチにも気合が入る。

ニシキベラは色合いからして本当にハデハデだけれど、ニシキハゼのほうはちょっと繊細な華やかさ。

小さいので丸ごと唐揚げ。衣をつけて揚げてみれば、ほかのハゼとほぼ見分けはつかないけれど、久々の魚種を釣ってきてくれたことはありがたい。最近新しい魚種が釣れず、投稿も滞ってしまっていたので。また新しい種類が釣れたら、その折にぼちぼち更新していきます。

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