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ばあちゃんのやさしい手

先日、長女が胃腸炎に罹り、看病しました。

熱は39℃を超え、嘔吐もあったので
ゼリー状のドリンクを飲ませますが、
受けつけず、また吐いてしまいます。


「命に関わる」
なんて状態ではないことはわかってます。

ですが、我が子の苦しむ姿をみるのは
やはり辛いですね。
心配で、30分~1時間おきくらいに
様子を見に行ってしまいます。



熱をまた測ってみたり


お腹を冷やさないよう、布団をかけ直したり


熱がさらに上がっていないか
おでこに手を当ててみたり。



そんなことを繰り返していると、ふと
ばあちゃんのことが思い浮かびましたので
その ばあちゃんとの記憶を語らせてください。



僕の両親はどちらもフルタイムで仕事をしていて
祖父母とも同居していた僕は
じいちゃんばあちゃん子でした。


特に、僕の面倒をよく見てくれていたのは
母親代わりのばあちゃん。


時には、実の親のように厳しく、
時には優しく、甘く。

愛をもって僕を育ててくれた ばあちゃん。


反抗期の頃は
疎ましく思ってしまうこともありましたが
当然、ばあちゃんのことは大好きでした。

高校卒業して実家を出る時なんて
泣きながらハグするほど。



僕がこどもの頃、
体調を崩した時の看病役は
もちろん ばあちゃんでした。


あれは、今思えば
インフルエンザに罹っていたんだと思います。


ひどい気怠さと、関節の痛み


高熱で意識もぼんやりしていて、
目の前はグルグル回っていました。


ばあちゃんは、
ぼくの部屋にしょっちゅう入ってきては


額に手を当て


おでこに当てた濡れタオルを
横に置かれた洗面器ですすいで当て直し


氷枕の氷水を入れ替え


玉子酒を飲ませてくれたりしました。


なんか、こう思い出してみると、
かなり昭和な看病の方法ですね。

昭和生まれなので、それもそうなのですが。笑



娘の看病をしていて
「きっと ばあちゃんも
 こんな気持ちだったんだろうな」

と天国にいる ばあちゃんに思いを馳せていました。


まさに

「子を持って知る 親の恩」

ですね。


ほんとうに、子をもつと
両親や祖父母の気持ちがよくわかります。

それが身に染みてわかったとき、
両親や祖父母からの深い愛情に改めて気づかされ
なんとも暖かい気持ちになれた
娘の看病でした。

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