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作品のこと

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日本のことば×現代アート 「いんすぴ」

日本のことば×現代アート 「いんすぴ」

放送作家の倉本美津留さんが手がける「倉本美津留のえりすぐり”これやん”」。倉本さんオススメのアーティストや作品を対談形式でひとつずつ紹介し、webで展示販売するというアートサイトで、実はわたしも2019年6月より掲載してもらっています。

そして、そんな「これやん」が仕掛ける新しい試み「いんすぴ これやん展」が2020年2月17日より汐留のパークホテル東京 Corridor Gallery 34に

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息の保存 と 未来の博物館

息の保存 と 未来の博物館

前回の投稿 息 と 美術作品 で、「自分の息」そのものが、いわゆる「美術作品」と呼ばれるものになる可能性があるのでは、という(図々しい)試みをした作品について書きました。

言い換えると、吹きガラスという技法を用いることで、自分の息が「美術館」に収蔵されるような代物になるんじゃないか、という純度が高いんだか低いんだかわからないような妄想を出発点にしています。
それを経て、今回は、いま取り組んでいる

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息 と 美術作品

息 と 美術作品

今回は、ある(図々しい)試みをした作品について。

作品制作の「素材」であると同時に(というか、むしろそれ以前に)、生活の中にあふれるガラス製品の「ユーザー」でもあるため、ガラスの「日常での使われ方」も気になります。

透明で中身が見え、経年変化が少なく、耐薬品性に優れ、無味無臭。

そういう特徴からか、ガラスは長期間の保存容器として昔から使われてきてました。固形でも液体でも、危険な薬品でも食品で

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息が かたちをつくる

息が かたちをつくる

「もの」や「かたち」のつくり方つくられ方は本当にたくさんあります。

削る 彫る 付ける 塗る 切る 折る 貼る 打つ 伸ばす などなど
(きっと、いや、絶対もっとありますが、語彙の乏しさお許しください。)

その中でも「吹く」ことでかたちをつくるのが吹きガラスは、自分の息が直接かたちをつくることのできる、ただ唯一の方法ではないかと思うのです。

当たり前と言えばそうですが、その何とも独特なダイナ

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