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(ミモザの章) …
(紫陽花の章) 花言葉『浮気』『移り気』 「あ……」 何度目かの波…
(赤いチューリップの章) 花言葉『始まり』 「あ〜ぁ、また…
(四つ葉のクローバーの章) 花言葉は『復讐』 遅い夏の蒸し暑…
(曼珠沙華の章) 柴田 大悟はもやもやしていた。そわそわと言い換えてもいい。 浮…
(夾竹桃の章) 姉さんの遺体が帰って来たのは二日後のことだった。 当初、自殺と…
(夏薔薇~ソニアリキエル〜の章) 「母さん、少し休んだら。あとの事は僕に任せて」 「そうさせて、もらおうかしら」 母を休ませてあげたいのは本音だが、母からこれ以上何の情報も得られそうにないから黙らせたいと言うのも、また本音だった。 二階の寝室の扉を開けると其処だけ時間が止まったようだった。父の古い蔵書や使い込んだリネン類から漂う懐かしい匂いが僕を包んだ。 そう言えば五年前に父が肝硬変で亡くなった時も、母はこの部屋で泣いていた。しかし、ここまで取り乱してはいなかった
(胡蝶蘭の章) 僕が姉の訃報を知ったのは、妻の幸子と遅い昼食を取ろうとしていた土…