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前回までのお話しはこちら (銀杏の章) 花言葉 『鎮魂』 「…
(ブルーベリーの章) 花言葉「知性」「思いやり」 薄暗い店内…
前回までの話 (マリーゴールドの章) 花言葉「絶望」「嫉妬」「…
(ミモザの章) …
(紫陽花の章) 花言葉『浮気』『移り気』 「あ……」 何度目かの波…
(赤いチューリップの章) 花言葉『始まり』 「あ〜ぁ、また…
(四つ葉のクローバーの章) 花言葉は『復讐』 遅い夏の蒸し暑さが、吹き溜まりのように残る狭い階段を僕は上った。「柴田興信所」と書かれた小さな看板の文字はところどころが消えかかっていた。 「電話をした白井です」 受け付けの娘は、にっこりと作り笑いを浮かべると 「お待ちしていました、此方へどうぞ」 衝立ての向こうへ僕を案内した。 「失礼します」 十二畳程の淀んだ空気の部屋に型落ちの古いコピー機や灰色のスチール製の書棚、業務用のシュレッダーなど
(ひまわりの章) ※花ことば「偽りの愛」「偽りの金持ち」 「親…
(曼珠沙華の章) 柴田 大悟はもやもやしていた。そわそわと言い換えてもいい。 浮…
(夾竹桃の章) 姉さんの遺体が帰って来たのは二日後のことだった。 当初、自殺と…
(夏薔薇~ソニアリキエル〜の章) 「母さん、少し休んだら。あとの事は僕に任せて」 …
(胡蝶蘭の章) 僕が姉の訃報を知ったのは、妻の幸子と遅い昼食を取ろうとしていた土…