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木戸番の番太郎

本作品は古典落語をベースに食べ物とからめ、現代人にもスッと馴染めるようにアレンジしてあります
(まえがきより)

江戸時代、多くの城下には治安維持のために木戸が設けられていました。木戸は決められた時間に開閉され、その木戸にはそれぞれ「番太郎」と呼ばれる木戸番が住み込みで常駐していました。
木戸番は時代劇で「木戸番の爺さんが逃げていく下手人らしい男を見たそうだ」みたいな感じで出て来ますね。

舞台は江戸の町。気は短いが人の良い木戸番の番太郎と個性豊かな仲間達が繰り広げる、ほのぼのとした物語が綴られています。

登場人物はほとんど擬人化された猫。落語を下敷きにしている物語ですから親しみやすく、また江戸時代の食文化に触れることができるところが楽しいです。
江戸文化や落語に一家言ある向きには何か感じるところもあるかとは思いますが、この作品はそういう事を抜きにのんびりと番太郎たちの物語を楽しむのが一番と思います。
笑って泣ける物語です。

現在3巻まで刊行されています



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