「無責任進路相談会」を終えて
相談員として参加してくれたxie bicycle のしんくんの感想文が秀逸だったので、とりあえず、こっち読んでから、湊の本文をお読み下さい。
以下、湊本文
無責任でありながら熱心に受け応えする相談員たち、それを真剣に?聞いている相談者たち。
会場には、謎の熱気と一体感がありました。
見学程度にと来場しつつも深刻な悩みを話してくださる方もいれば、答えは出ていて納得しにくる方もいたりと、ほんと様々でした。
北海道や東京から来てくれた方までいました。こんなアングラインディーな、やばイベントのためだけにです。驚きです。
あと、大学の教授から教えてもらったというトンデモな経由もありました。ほとんどの方が、SNSで知ってきたみたいですが、中には梅湯でフライヤーを偶然手に取ってというアナログな人もいたり。
とは言え、心理的な距離として、こういう会に踏み入れるには中々勇気が必要だと思うので、わざわざ足を運んで、率直に悩みを打ち明けてくださった方々も、ほんとすごいと思います。
ここに来れるんなら、大丈夫っしょ!っていう無責任な決め台詞が生まれるのも必然的でした。
相談内容はだいたい似通っていました。
・好きなこと、これ!というものがない
・就活という小芝居が馬鹿馬鹿しい
・将来の見えなさが漠然と不安
相談員の中には、好きなものを探究したり、これ!というものを持っているタイプもいれば、漠然と過ごす中でたどり着いたというタイプの人もいて、両面から無責任なアドバイスができたと思います。
就活の小芝居感が気持ち悪いという話には、10歳ほど離れていても変わらない違和感なんだなと、親近感が湧きました。
就活という大会、レースに参加しなくても、就職方法が他にもあること。それは、荒野やジャングルを自分自身でアドベンチャーするようなスタイルであることを話しました。
典型的な就活以外に、就職方法がないと思い込んでいる、というか知らないのだなと…。
むしろ、無責任進路相談会にくるタイプの人が働きたい場所(会社とは言わずに、あえてそう書くが)は、インディーであったり、零細であるが故に、就職サイトにエントリーしていないのだよ…と気づかされました。
弊社もそうだしね。就活サイトには乗ってないので、自分で探してこないと見つかりません。おまけに窓口も不明なので、己で門を叩かないと道は開かれなかったり…。
将来の見えなさには、まぁなんとかなる!という無責任な帰結、即ち、私たちを見てよ!ということで励ますことができたのではと思います。というか、我々も我に帰れば漠然と不安なので、励ますしかできないです。
さて、
相談員側といえば、次はどんな方がくるのだろうとドキドキしながら待っていたり、さっきのアドバイスでよかったのだろうかと考え直したりと、無責任とは言え、頭がフル回転で、みんなめっちゃ疲れ果てていました。笑
色々な経歴の相談員がいたので、違った角度からのアドバイスを聞けたり、アドバイスする中で気づいてなかった自分のことに気付けたりと、相談員側にも学びがありました。
来場者は2日で35名ほどあり、ほぼほぼ相談に乗っているという状況でした。
1名の方に相談員4人があーだこーだ言ったり、1人の相談員が複数名にあーだこーだ言ったりと、その場その場で対応を変えていました。
時間も混み具合でそれぞれで、1〜2時間くらいの相談になることもざらでした。
というか、振り返ると、相談員側が盛り上がりすぎて、帰るに帰れなくなってたかもしれません。苦笑
運営的にやってみないとわからないことが多かったので、次回に繋げられそうな反省点など得ることができました。
とはいえ、根本的な欠陥として、開催費用の問題が、より浮き彫りになったというか、はっきりと財布からお金が削られて痛感しました。
相談員へのギャラ、会場費用、デザイン費用、チラシなど、この2日間でざっと15万〜20万円ほどが必要となります。諸々まけてもらったことが多かったとは言え、10万円ほどポケットマネーをはたきました。
どう開催費用を捻出するのがいいか、今後の課題です。
夢を語れにある 夢食券 みたいな方法で、応援したい大人が看破してくれた費用で運営したりもありなんかなーと。
みたいな? こんな無責任な有価証券を買ってくれるヤバい大人はいるのでしょうか…。
最後に、
とりあえずなんとかなる!で締めることができる無責任進路相談会。手応えもあったし、柔軟な人生を歩んでくれる人が生まれることを願って、また開催したいと思います。(ちょっと、銭湯継業のことで忙しすぎて、夏過ぎないと無理かもですが…)
お楽しみにお願い致します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?