見出し画像

求めよ、さらば与えられん。エア・インディアの中であったとしても。

久々のエア・インディア。
ここ数年は乗っていません。

10年前くらいはよく乗っていました。
でも、住んでいたプリー近くのブバネシュワルに国際線が飛ぶようになってからは大分ご無沙汰。

今回のエア・インディア

他の国際線に比べて、正直良いサービスは期待できません。
数人のインド人からも、他の航空会社があるなら他のが良いという声を聞いたことがあります。(政府からTATAが買い取ってちょっとは良くなったとのことですが)

色々求めてみる

飛行機に限らず別にサービスに完璧を求めてなどいません。
でも何かしら不具合があれば指摘したり、求めてみたりはします。

映画や運行情報を見たい

今回ものっけから、座席前の液晶が映りません。
成田→デリーで10時間近いので映画や運行状況など見れるならみたい。

ここから何も変わらない…

CAさんに言ってみました。
すると、こう言ってくれました。
「I'll check.」
その後、システム的にどうしょうもないことや他の座席もないことを説明してくれました。

ビールがもう一缶飲みたい

最初のドリンクでビールをもらいました。
飛行機の中で一杯はなぜだかうまい。

今回はハイネケン一択

その後、ランチが運ばれてきました。
せっかくなのでビールのお代わりもらおう?と思いました。
画面も映らないし、これくらい良いでしょう、とも正直思ってました。

CAさんに言いました。
すると、こう言ってくれました。
「I'll check.」
その後、エキストラがないと断られました。

消灯後、本が読みたい

消灯後まだ本を読みたい。
ライトを照らそうとしました。
しかし、画面と同じリモコン操作が必要で点きません。

CAさんに言いました。
すると、こう言ってくれました。
「I'll check.」
その後、システムの異常でどうしょうもない、と説明されました。

ココナッツ味のババロアがもっと食べたい

再度消灯の後、軽食が配られました。
そこで出たココナッツ味のババロアが絶品!
お代わりが欲しい。何ならもう2つくらい欲しい!!

右下が激うまココナッツ味ババロア

CAさんに言いました。
すると、こう言ってくれました。
「I'll check.」
その後、エキストラがないと断られました。

全て断られた

まじか!これだけ言ってもだめか!
しかも全部
「I'll check.」
で打ち返される。
そのブレなさ、むしろ清々しいなと楽しくなっちゃった。

すごいなぁ、
「I'll check.」

しかし、何となく
「I'll」
が軽いなと思いました。

「I'll」は実際に軽い

映画などを見ていはて
「I will」
って何となくもうちょっと意思が込められているような気がしてて。

調べてみたら

おいおーい、「I'll」やっぱり軽いやないかーい!
意思を込めて
「I will check.」
と言うたらんかい!

いやいや、まぁでも本当に
軽く流されていた部分もあったっぽいです。
ま、そこまでこだわってもいませんでしたけどね。
ただ純粋にココナッツ・ババロアがめちゃくちゃ美味しかったなぁと。

逆転満塁ホームラン

そこから急展開が起こります。
「I'll check.」のCAさん。
エキストラはなかったはずなのに、急に渡してくれたのです。

もちろん、ココナッツ・ババロアです。

二つ目のココナッツ味ババロア

しかもすんごい笑顔で。

それだけに留まりません。
うまい、うまいと食べてたらそのCAさん、更にもう1つくれたのです。

計3つのココナッツ・ババロア。
いやー堪能しました!

更に三つ目のババロア!

しかもそのCAさん、親しげに話しかけてくれました。
「休暇?あら、ヒンディ話せるのね。デリーには何泊かされるの?おー、ジャガンナートプリー、美しい場所ね。」 と。

今までのツンの振りが大きかったので一瞬で心はわしづかみされました。
求めると嫌がられると思いそうですが、そんなことないのですね。
むしろ、喜んでくれることすらあるようです。
最後にセルフィーを頼んだら、めちゃ快く応じてくれました。

今回の教訓

どうやら、
「求めよ、さらば与えられん」
はまじらしい。

なぜそう思ったか。
実は液晶もビールも灯りもそんなには求めていませんでした。
あったらいいなぁ、くらいなものだったので。

ちょっと考えて、いくつかの教訓が。

①本当の願いかどうか

それが本気の願いかどうかはやっぱり大事。
ココナッツ味のババロアはめちゃくちゃ求めていました。
本当にうまかったからです。
実は本気の願いでした。

上記4つを求めた時の言い方そんなに違わないはず。
それでも、心の奥のあり方は全然違いました。
ココナッツ・ババロアだけ、まじ、もっと食べたいなー!
って願っていました。

求めよ、与えられん。
の後に実は、本気の願いであれば、ってのが続くっぽい。

②執着なしで願えるか

本当の願いだからこそ、俺液晶映らんかったらCAと闘うもんね!
みたいに思って怒ってる人たまに見かけます。
傍から見てて、あれはちょっと重すぎるよな~。
「同じ料金支払っているんだ!」
ってのはわかるけども…みたいな。

本気の願いで且つさらっと願えるか。
この辺りにキーがありそうです。

③行動は必要

執着はしないで本気の願いを持てたとしても、
行動は必要なんでしょうね。

今回で言えば
「これ、おいしいのでも一個あったらくださいな。」
って伝えること。

④いつ与えられるかはわからない

執着なしの本当の願いを行動に移しても、
それが瞬時に与えられるかはわかりません。
現にババロアも1回断られています。

でもその時に腐っちゃだめなんでしょうね。
さらっとした軽やかさを保てるか。

この辺りのバランス感覚が大事っぽい。
やっぱり試されているのはいつだってこちら側。

オススメ

もうおわかりだとおもいますが、このnoteで何をいいたいのか。
一言です。

インドに行く方、エア・インディア、オススメです。
上質なサービスを求めるのであれば他が良いかもしれません。
でも、インド好きならインドに入る前からインドを感じられます。

そしてもしエア・インディアに乗るなら
ココナッツ味のババロアが出ることをさらっと願ってみてくださいな。

飛行機からみるお天道様。ありがたや~

最後に

インドに入る前にインドの予行練習になったわけです。
今、日本に帰って来てこれを書いています。

何というかこの飛行機でのことは今回の15日間のインド滞在の予告であり、同時に上記の教訓を学ばせれてくれた機会でもありました。

何かしら特別なインド体験になると思っていましたが、実際に想定を遙かに超えた15日間でした。
体感としては少なくとも2年分くらいの重みがあります。

ってことでこれからインドでの日々をゆっくり綴って行きまーす。

お知らせ

ここからはお知らせです。

3月9日(土)の府中インドの会。
良かったら、一緒にチャイしばきましょ!

自分軸で設計するインド体験

自分軸(趣味・特技・今のテーマや課題)からインドの体験を設計し自分だけのインドを味わい尽くす。そのためのサポートしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?