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鳥に声、蝶の声

私が自転車を漕いでると、道にいた雀が私に気付いて飛んでく。川のほうへ降りていったり橋の欄干や柵の上向かって飛んでく。
飛び立ってすぐは、羽を広げて風を読むようにして流されていく。
少し流されるとまた降りる場所を見つけて羽を動かしてく。
風が強い日なんかは羽を伸ばしているとすぐに音さえも奪うような突風がちょうど来て、それにさらわれていく。
その時は、私も風に煽られる。だからか分からないけど、鳥が一生懸命飛ぼうとしてる姿に感動するし、私が一方的に風が強くて苦しいっていう声を鳥に与えて、それが聞こえてくる。
カラスが風に飛ばされるほど強風の日だって鳥を見ると私は鳥の声を考えることがある。

でも蝶は分からない。
飛んでいく方向すら分からないし、風を感じているのかもわからない。
風が強い日に蝶は見ないけど、弱い風の日だって私が風に気付く前に流されていく。それを見るとまるで同じ場所にいるのに別世界のような感覚を覚える。よく蝶が不気味な存在で扱われるのってそういうものからなのかもしれない。
私からみたら蝶は声をあてられない存在。

今日感じたことでした。

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