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卒業と離縁

卒業、絶交、死別、、、
なにがその人にとって幸せな別れ方かどうかは人それぞれだと思う。
一般的なイメージだと一人でもいいから死別するまで縁を持ち続ける人がいることが重要みたいな感じなのかな。

人との縁は何か組織に属しているときが一番増える。
そして、だれしも中学卒業までには必ず今一緒にいる同級生との別れを経験すると思う。
別れたあとにはその縁がない生活が始まるし、良かったものでも悪かったものでもその縁は記憶の一部になる。
全部をそのまま記憶することはできないから、どこか局地的に覚えた場面以外の記憶は鮮明でなくなる。相手の声の高さやトーンの記憶がなくなっていき、かけられた言葉を忘れることもあれば誰が言ったのかを忘れることもある。最終的に残ってる記憶なんて「音はないけど映像として覚えてる」「音は再生できないけど語り掛ける相手の映像と言われた言葉の字幕がある」「誰に言われたかは分からないけど文章として記憶に残ってる」のどれかになると思う。(少なくとも私の場合はこの三つ)

そして自分が何か普段よりも大きい感情を覚えたときのものでないとこのような形で残らない。しかも大きい感情なんて日々をぼーっと生きてると湧かない。
すこし私の話になるけれど、私は中学受験をして小学校の同級生と別れた。小学校の頃は楽しかったし、嫌だと思ってないけれど、小学校の頃の記憶は全然残ってない。みんな忘れるものだけれど、私は高校の同級生に比べても異常なほどに覚えていないようだ。理由は小学校の頃と今で人格が全く違うのもあるかもしれないけど、多分私は楽しかった記憶も嫌だった記憶も卒業で切れた縁と一緒に置いてきたからだと思う。

どんな形であれ縁が切れるときに相手との記憶を自分の中で持ち続ける人と、相手と一緒に記憶も置いていく人の二種類の人がいるんじゃないかなって思った。
私的には思い出として持ち続ける人は、別れると新しい思い出が作れないことを分かって、別れを悲しむ人。思い出も縁と一緒に流す人は、卒業式でも泣かない人だと思う。(泣くかどうかは人によるけど)
あと思い出がどちらも同じくらいよかったものでもこの差は生まれると思う。

卒業は自分の意志に関係なく訪れるものだから、少し前者のほうが多くなりやすいと思う。(縁が切れてほしくない中で切れなきゃいけないからね。)でも、途中で意思を持って離縁するのは後者のタイプの人じゃないとできないのかなって思う。(前者は切れてほしくないって思いが基底にあるからね。)

だから私も含めて後者のすべて置いていくタイプの人は卒業でも退学でも同じ感覚しか抱かないと思う。きっとそれは薄情な態度だろう

「薄情」。実にその通りなのかもしれない。学校生活で関わってもどこか「これも卒業したら出来ないな」とかどこか達観したような態度で暮らしているのかもしれない。だから今さえよければなんでもいいって思う人ほど熱中できないし、常に現状に不満を抱いている節もあるかもしれない。
さっきは思い出の良さ関係なく差が生まれると書いたけど、実際は生まれているのかもしれない。そもそも思い出が作られる時点で差が生じているのだろう。

でもそんな薄情者だってすべての縁をいつか切れると思って接していない。数は少なくても本当に大事にしたい縁があって、それには縁を離すまいと一生懸命になるだろう。恋愛とかなんて最たるものだと思う。
だから、人に盲目になるってことは「その人と縁が切れるのが考えられないような状態」ってことの言い換えなのだろう。
さらには、さっきの後者の人のほうが盲目になる程好きな人にはとても深い思いを持つと思う。
こうみると、卒業式で悲しむかどうかは「自分が本当に切りたくないと思う縁が一つでも分かれていく縁の中にあるかどうか。」で決まると思う。
別れたくないけど別れる相手の記憶は自分のなかに残し続けるから、その別れたくないと思う境界が手前の人は対象が沢山になるから総覧して「卒業したくない。」って思うし、別れたくないと思う境界が奥の人は無意識だけれど記憶を残す必要は無いとして処理されるのだろう。だから2タイプいるように見えたのかもしれない。

切れてほしくないと思う縁が多ければ多いほど幸せになりやすいだろう。
もし簡単には別れたくないと思えない人でも、たった一人でも離したくない相手が見つかるといいね。
そうしたら卒業も中退みたいな離別でも人と別れるときの形なんて関係ないってなるかな。





あとがき

自分でも纏まってない状態で思うがままに書いたのでぐちゃぐちゃで同じことを繰り返した文章な気がしてなりません。。。申し訳ないです

自分でも最後に当たり前のこと言ってるだけでは?ってなってたけど、それはきっと自分の主観と近いからそう思ったということにしておきます。しかも自分が何か驚くような新しい発見を書けるとは思ってないです。できたらとっくにどこかで活躍しているので。

今の私はまだ盲目になるほどの関係性を築いたことがないので、いつか愛せる相手に会えるのものかなって心配になります。気付いてないだけでもう持ってるのかもしれないけど





ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
奇跡みたいなこの縁に精一杯の感謝を

2024.5.16

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