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アミューズメントから教育へ。新卒カードを無駄にしてお先真っ暗だった私が人生と向き合った話【ポジウィル体験談】

「私は真っ当な人生のレールから足を踏み外してしまった、もう終わりだ」ポジウィルに出会うまでの2年間、職場でも自宅でもこの言葉が頭をよぎらない日はありませんでした。


はじめまして、射手座と申します。
先日転職活動が終了しポジキャリを卒業しましたので、転職活動を終えるまでの三ヶ月間を備忘録として残しておこうと思います。長くなりますがお付き合いいただければ幸いです。

私と同じような境遇を辿っている人はさほど多くないと思うのですが、(そう言い切れるほど普通なら選ばない業界の会社に入社を決めました)
「新卒での就活を失敗した」「職場の悩みを家族や友達に相談できない」「人生詰んでしまった」と落ち込んで、行動する勇気を持てないでいる人に届くといいなと願っています。


▶受講前に抱えていた不安


私が新卒で入社したのはパチンコ・スロット店の経営をメイン事業としている会社でした。
ちなみに私は入社するまでパチンコ屋に入ったこともなければ、それらを打ったこともありません。そんな状態で貴重な新卒カードを消費し入社を決めてしまった、だなんて今振り返っても常軌を逸していたと思います。

就活失敗、両親への罪悪感が募る日々


私は就職活動に失敗するまで挫折という挫折を知らずに生きてきました。
小1から親が勧めるままに塾に通い中学受験。私立の中高一貫校に合格し、エスカレーター式に高校までの進学を果たします。中高での学業は得意教科に助けられ特段努力することなく上の下くらいの成績をキープして、大学受験は指定校推薦を使って早々に戦線離脱。

ただ流されるまま「みんな大学に行ってるしすぐ社会に出るのは怖いし。将来やりたいことは大学で見つければいいや」と目的意識の薄い状態で大学進学を決めます。

そんな順風満帆人生の風向きが、就職活動を機に一変しました。

両親や学校の先生が「こうしたほうがいいよ」と勧める道を「正しい道だ」と信じ切って、自分の意志を持たずに生きてきた私は当たり前に落ちこぼれました。
周りが次々と就活を終える中、自己分析もろくにしてこなかった私は一次面接ですら惨敗し、「早く楽になりたい」という一心でようやく内定を出してくれた今の会社に深く考えることなく入社を決めました。

そうして選んだ人生で待ち受けていたのは後ろめたさと罪悪感に耐える毎日でした。高卒の父と中卒の母は社会における学(がく)の価値を痛いほど分かっていたはずです。だから塾や私立中高・私立大学の入学を応援してくれたし、教育に惜しみなくお金をかけてくれていた。そのことに気づいてから、
絶望と両親への申し訳なさで頭がいっぱいになりました。当然就職先など報告できるはずもなく(友人にも)、就職先を隠したまま、逃げるように一人暮らしを始めて現在に至ります。

転職に踏み切るのが怖い

そんなわけで入社前から仕事を辞めてしまいたかったのですが、すぐさま転職に向けて行動できなかった理由が3点ほどあります。

①アミューズメント業界(パチンコ店)に正社員として勤めていたことが書類や面接でマイナス評価されそう
②書類通らなそう、書類落ちが続いたら心が折れそう
③強みやスキルが全くない

トレーニングを受講する前はとにかく後ろ向きで、少しでも傷つくことは避けたい傾向がありました。散々就職に関して自分を責めてきたのでこれ以上誰かに否定されたくない、という気持ちの表れだったように思います。

▶ポジウィルとの出会い

きっかけ&重い腰を上げた理由

「今すぐ仕事を辞めたい。だけど転職に踏み切るのは怖い」というどっちつかずの状態を、2年間続けた私が重い腰を上げたきっかけはパートナーの転職でした。彼が首都圏から地方の企業へ転職し、遠距離状態になってしまったので「仕方ない、やるかぁ……」という気持ちで渋々転職活動を始めました。


無料カウンセリングを受けて

ポジウィルはInstagramのキャリア系アカウントの投稿で知りました。
私は経歴の不安がネックだったので、丁寧なカウンセリングと、転職が終わるまで伴走してくれるという手厚いサポートに魅力を感じ初回カウンセリングを申し込みました。カウンセリングを担当して下さったのは大塚さんという男性の方。
カウンセリング中に現職の話題になり、憂鬱な気持ちで「パチンコ店で勤務しています」と打ち明けたのですが(えっ……という反応をされるだろうなと思っていたので)「そうだったんですね」と自然に受け入れてもらえたので安心した覚えがあります。

カウンセリング中に仕事への価値観や将来の展望などをざっくばらんに語ったのですが、そのなかで大塚さんにこんな言葉をかけていただきました。

『なんだか勿体ないなという印象を受けます。仕事への情熱があるのにそれをうまく発揮できていないから』
『トレーニングを通じて何にやりがいを感じるのかと貴方の強みの2点を言語化した上で、そこが合致する企業にアピールしている時、射手座さんの言葉には魂が乗ると思うんです』

この言葉に背中を押され、トレーニングを受講することを決めました。

今までずっといやいやながらに働いてきた私が「本当は仕事に夢中になって働きたかった」という自分でも気づいていなかった気持ちに気づけた瞬間でした。


▶自己分析と面接の日々

ゴール設定について

正式にトレーニングに申し込んでから、トレーナーを担当して下さったのは石長さんです。度々転職に関して弱気になる私をいつも優しく励まして支えて下さいました!

1回目の面談では事前に取り組んだ課題をもとに、石長さんと相談してポジキャリを受講する上で達成したい目標を定めました。私の目標はこちら。

①感情をコントロールできるようになる
②仕事をする上で大切にしたい価値観を洗い出し、納得のいくキャリアを
 選択する(納得のいく転職をする)


感情をコントロールできるように


初回面談の時にも伝えていたのですが、ミスをした時の落ち込みをかなりの間引きずってしまったり、他人の行動に無性にイライラしてしまったりするなど上手く感情がコントロールできない点が仕事上の課題でした。

この課題を改善しうまく自分の感情と付き合っていくために取り組んだのが妨害者ワークです。自分の中で怒りや悲しみが沸き上がる瞬間とその時脳内で「こうするべきだ」と思っていたことを書き出して整理することで
「自分の中にある正解や信念に反する人・行動を見たとき」「そのような振る舞いが周囲に咎められず、受け入れられているとき」が感情のスイッチを押してしまうことに気づくことができました。
自分の感情が揺らいでしまう状況を知っておくことと、べき思考に対する賢者の声を育てること。不安に思うこと不満に思うことを書き出してみて客観的になること。これらのことを妨害者ワークを通じて学びました。


強みとやりがいの交差点を探る

3回目から5回目の面談ではより転職活動に肉迫し、ポジィティブ体験から自分の強みやスキル・モチベーションの源泉を探っていきました。楽しかったこと、頑張れたこと、その時の気持ちを面談を通じて思い出し、対話することで深めていきます。

私が頑張れた経験として挙げたのは中学の時の合唱祭と大学時代に熱中していた弓道部での活動でした。それらの経験を紐解いていくと、私のモチベーションの源泉は「仲間と協力してプロジェクトを成功に導き、喜びを共有し合うこと」で強みは「共感力や安心感を与える関係構築力」にあると判明。
同時に「仕事をするなら少しでも興味があるもの・学びたいと思えるものがいい」「社会的信用が高そうな方がいい」といった細かな価値観まで洗い出すことができました。

そして、これらの価値観を包含する仕事として 
・事務職(またはバックオフィス系) 
・キャリアアドバイザー
・ウェディングプランナー
・個人向けの営業 など様々な案を石長さんに提案してもらい、考えた結果

「個別指導部門のある学習塾の運営職/指導職」に挑戦することにしました。

自分ひとりの成功だけではなく誰かと共に成長し喜びを分かち合いたいという気持ちや、突拍子もない意見もとにかくフラットにいいんじゃない!と受け入れられるおおらかさ、6年間培ってきた勉強のノウハウも生かせる部分があるかもしれない(始まりこそ何となくでの受験でしたが)と考えての決断です。

面接の日々

6回目から9回目はいよいよ本格的に応募、選考の段階に入っていきます。
これまでに発掘した強みやスキルを想定質問に答える形で整え直し、ひたすら練習しました。面接対策や企業研究用のスプレッドシートが用意してあるのでそれらを活用し、添削してもらったり模擬面接を行ったり。

挑戦してみたい!という勢いだけでアミューズメント業界から教育業界という真逆の世界に未経験で飛び込む覚悟を決めたものの、やはり不安で不安で仕方なかったです。

当時の感情整理メモ(塗りつぶしてあるところは個人名です)


「履歴書で落ちる、適性検査で落ちる(中学の範囲の算数で躓いていた)、面接に行けたとしてもパチンコなんて子供に悪影響!って言われるに違いない!」そんな風に妄想を繰り返しては落ち込んで、応募すらしたくないと思っていました。
先の項目でも書きましたが、失敗を長い間引きずってしまったり、上手くいかないことがあると自分を否定されているような気分になってしまう(完璧主義な)性格だったので、面接を受けるのは精神的にも体力的にも厳しかったです。

ですが、そういった「なんとなく不安・なんとなく怖い」という得体のしれない恐怖に襲われるたび、自分の感情をコントロールするトレーニングを思い出し自分を奮い立たせて面接に向かいました。具体的な方法として
不安を紙に書きだして整理するという方法は一番有効だったように感じています。

人間は不安を解消するために考え事をしていると思われがちですが、頭の中だけで考えるのは寧ろ不安を膨らませることに繋がる(なんなら無意識に不安になりにいっている)とトレーニング前半で指導をいただいていたので、

漠然とした感情を書き出す→なぜ不安に思うのかを具体的に考える→その不安を解消する方法を対抗策として挙げる(または完璧主義的な思考を宥める意見を書き出してみる) 
という流れで不安と向き合いながら面接対策を進めていきました。
思考の癖を改善するトレーニングを受けていなかったら
怖いから面接の対策はしない・怖いから採用されやすそうな会社で妥協する、といった形で逃げてしまっていたと思います。

そうして約一か月間面接を受けた結果、当初希望していた教育業界で第1志望の企業様から内定を頂くことができました。
内訳としては12社応募→5社面接→1社内定 という感じです。

ほとんどの面接で次の選考に進むことができたので、自己分析をすることと経験を絡めた自己PR・強み・志望理由をきっちり準備しておくことの重要性を改めて感じました。ですが自分ひとりでは絶対にここまでの対策はできなかったと思っています。

▶転職活動を終えて

転職活動を始める前、私は私の仕事に自信が持てませんでした。
世間のイメージほど悪い環境でもなかったのですが(限度を守って遊べば大丈夫。私も2、3回別のお店で遊んだことあります◎)どうしてもレッテルを貼られている部分はあり、自分自身もそういった負い目を感じながら働いていました。
ですがポジキャリを受講してから好きではなかった仕事でも少しだけ前向きに取り組めるようになりました。職場に退職の意向を伝えたら、気持ちがスッキリして今の職場に何が残せるかな?と考えられるようにもなりました。

今後の目標

まずは関わる学生さんと信頼関係を築くこと。
学生の将来を考える上で様々な可能性と選択肢を提示できるように広く知識を身に着けること。
ゆくゆくは科目の指導をするために学び直しをすること。

おそらくこれから失敗の日々が続くでしょう。多分逃げたくなるし、泣いてしまうかもしれない。
でも教育は心のどこかでずっと挑戦してみたいと思っていたことなので上手くできないことがあるたびに内省して反省して、成長していけたらいいなと思っています。





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