透きとおる葉陰に楚々と柿の花 暦
コンポストを這う蝸牛小さき殻 暦 上六。蛞蝓かと思って近づいてよく見るとくるくるした殻がついていた🐌。蝸牛の殻を蝸廬と言うそうだ。
香を追へば蜜柑の花の開き初め 暦
きのう詠んだ「ハイウェイに降り頻る雨竹の秋」を直した。 降り頻る雨のハイウェイ竹の秋 暦 情景の順序が、こちらの方がいいと思った。
さんとすさんが、竹枯れているねと言った ハイウェイに降り頻る雨竹の秋 暦
昭和の日の公園で 電動の機関銃から石鹸玉 暦
着初めし麻の長襦袢今朝の夏 暦 去年縫い上げて初めて袖を通した。きょうは(から)立夏。初夏である。
土乾く畑に四輪花苺 暦 四輪はどう読むのだろう。「よんりん」と読んで四音。「よりん」と読んだら三音なので「四輪の花苺」とできる。「四輪」を漢字で検索すると、コトバンクには「しりん」と出てきて仏語の説明がある。それと四つの車輪。四を国語辞典で調べると、補足的な説明に、「〔和語「よ」に撥音の付いた形であるが、し(四)に代わって字音語とよく結び付く〕」(『新明解国語辞典』)とある。撥音とは、普通「ん」で書くのことである。字音語とは、音読みの熟語のこと。 ということは
解けぬ問考え続け朧月 暦 きのうの月も朧だった。
洗いたる腰巻干せば春の雷 暦
人参採る 曲りたる人参誰も我通さず 暦 みゅーずちゃんと一緒に種を蒔いた人参。一箇所に大量に種を蒔くとこうなる。 人参は冬の季語。三月五日は(から)啓蟄で仲春にはいった。きょうも時折ちらほらと雪が降ってくる。
きのうの「神殿にセコムのシール春浅し」を直した。 神殿のセコムのシール春浅し 暦
神殿にセコムのシール春浅し 暦 枯葉が風に吹かれて地面を伝わってきた。 うしろから近づく音や春風葉 暦
二階の窓をあけて空気を吸い込んでいたら突然飛んできて枝にとまった。 目白来て枝を渡りて飛び去りぬ 暦 雀よりも小さくて鮮やかな鶯色で、鶯かと思った。目のまわりがぐるっと真っ白だった。 目白は夏の季語だった。春も通り越して雨の中来てくれた。 鶯は実は「暗緑茶色」で、写真を見ると緑と言うより茶色に見える。
本屋の前を通ったら年配のの女子が小脇に抱えて出てきた。 春立つやクロスワードの本買ふて 暦 図書館で借りてきた。 春立つや落語絵本の真二つ 暦 きのうは(から)立春。
見送りを終えて家にはいろうとしたら、カーポート越しにくっきりと上弦の月が見えた。そのままあとずさりしてカーポートから出て見た。 真二つに割れて輝く冬の月 暦