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盛岡探訪記

4月27日。
人生初の岩手県盛岡に降り立った。

前日の深夜。
深夜バスに乗り、翌日の朝盛岡についた。

コロナになる前は一人旅が好きで、500円玉貯金をしてそれが貯まったらどっか行くみたいなことをよくやっていたので
深夜バスにはよく乗っていた。
今と変わらずバイトしていたのでお金はなく、移動はもちろん深夜バス。その頃の私は深夜バサーと言っても過言じゃなかった。

しかしコロナになり一人旅もしなくなった。
500円玉貯金もしなくなった。
もはや貯金箱なんてもの、自宅のどこを見回してもない。

すっかり深夜バサーの見る影もなくなってしまった私はさしぶの深夜バスに若干の緊張感を覚えた。
いかように過ごすのが正解だったか。
確か“靴を脱ぐ”というのは覚えている。
それだけでいくぶん車内でのリラックス度合いが変わってくる。
深夜バスの車内は戦争だ。
寝れなかったら負け、すなわち死を意味する。
あとは“明かりを視界にいれない”というのも大事だった気がする。
深夜バスは高速道路をずっと走っていたりするので、カーテンがしまっているとはいえ、街灯の明かりなどで意外と明るくて寝れなかったりするものだ。
深夜バサーだった頃はアイマスクなるものを所持していたような気がするが、今や自宅のどこを見回してもそんなものないので、とりあえずつばつきの帽子を持って行くことにした。
(🧢←こういうやつ)

深夜バスが乗り場に到着し、乗り込むワタクシ。
この感じ。懐かしい。
バスの出発時刻は0:20。
時間通りに出発した。
0:25には完全消灯になるとのアナウンスが。
よし、もう寝に入らなければならない。
戦争の火蓋は切って落とされようとしている。
帽子を深めに被り、視界から明かりを消す作戦をするワタクシ。
完全消灯になる。
戦争が始まった!
寝るのだ!寝るのだ!
なんとしてもまずはベスポジを探すところからだ。
足を伸ばす方がよいのか?
それとも靴を脱いで体育座りのように足を折り曲げまんまるな体勢になるのがよいのか?
試行錯誤していたら「パーキングエリアに到着です」とアナウンスが入った。
しばし戦争はストップだ。一回戦は私の完全敗北だ。
気持ちを切り替えて一回お手洗いに行ってこよう。
ずっと座っていてお尻も痛くなってしまうし。
小休憩を済ませ、戦争の準備を開始するワタクシ。
帽子を深めに被り、上着を上半身がすっぽりかくれるようにかけて、靴を脱ぎ、臨戦態勢に入る。
ゆっくり出発するバス。
よし今度こそベスポジを見つけて寝るのだ!
足を伸ばすのがよいのか?体を横向きにした方がよいのか?
そこでハプニングが起こった。
帽子がカーブの拍子にとんでいってしまった。
オワタ。
バスの車内は完全消灯。真っ暗闇で何も見えない。
周りは寝ている人もいるのでガサゴソ動くのは迷惑がかかる。
次のパーキングエリアに着いた瞬間に回収するしかない。
オワタ。
そこはかとない絶望感に襲われる。
2回戦も完全に敗北した。
もしバドミントンだったら私の負けが確定しているところだ。
残るはあと一戦。
絶対に寝る!
試していない体勢を試していいかんじになった。
ウトウトしていたところへ「次は終点の盛岡に到着です」と予定より20分早く着いた。
3回戦は引き分けといったところだった。
いや、2回戦が一番つらかった。
もう2度と深夜バスには乗りたくないって思ったもんね。
完全なる負けですよね。
負けも負け。
2度と乗りたくないってとこまでいってんだもん。
深夜バスの大勝ちです。

盛岡に着いてとにかく眠かった私は、まずGoogleマップで『盛岡 ネカフェ』で検索をかけてしまった。
近くに行けそうなところがなかったので、路頭に迷った。
なんとかして寝れる場所を確保できないだろうか…。
寝れなくてもいい。とにかく体を横にしたい…。
人間は体を横にしないと真に体を休めることなどできない…。

公然と寝れる場所があるではないか!
マッサージ屋だ!
そんなわけで、盛岡ついてホットペッパービューティーでマッサージ屋をソッコーで予約した私なのであった。

深夜バスに完全敗北となった旅の幕開けとなった。

盛岡について書きたかったのに、ほとんど盛岡に着く前の深夜バスの車内の記述になってしまった。

盛岡探訪記とかいうタイトルにしてんのに。
看板に偽りありじゃん。
詐欺noteぶちかましてるじゃん。

続きはまた今度書くとしよう。

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