カルテット

坂元裕二さんが好きな人にしか伝わらないかもなのだけど、カルテットっていうドラマがあって、このドラマの中で、(第3話のエピソード)
満島ひかりさん演じるすずめちゃんと、松たか子さん演じるまきさんが、蕎麦屋でカツ丼を食べるシーンがありまして、

お父さんが入院していて、あともうちょっとで死にそうです、ってなってるすずめちゃんは、病院にいかなきゃってなってる。
けどすずめちゃんは過去にお父さんに酷い目に遭わされていて、お父さんのことが嫌いで、気持ち的には行きたくないと思ってる。

(以下、第3話よりセリフのみ抜粋)

すずめ「病院…怒られるかな…だめかな…家族だから、行かなきゃだめかな…行かなきゃ…」
まき「すずめちゃん。軽井沢帰ろ。病院行かなくていいよ。カツ丼食べたら軽井沢帰ろ。いいよいいよ、みんなんとこに帰ろ」
すずめ「親が死んだのに行かないって…」
まき「いいの」

と、通常のドラマではお父さんと仲違いしていた娘が臨終の際に会いに行き仲直り!めでたしめでたし!ってな展開だと思うのだけど、坂元裕二さんはそうしなかった。それがこのドラマの真骨頂だと思った。私は意外な展開に打ち震えた。
まきさんがすずめちゃんのお父さんが嫌いという負の感情を大きく受け止めるシーンがあって、この後すずめちゃんは自分の気持ちを大事にしてくれたまきさんの優しさに涙しながらカツ丼を食べて、まきさんが「泣きながらご飯食べたことがある人は生きていけます」っていう、カルテットファンは名シーンとして確実に心に刻まれているであろう感動的なシーンがあるんですけど、、



私はR-1に出ようかどうしようか迷っていて、芸人だったら出なくちゃいけないのかな、けどピンネタやりたくないなあとなっていて、
定食屋で親子丼食べながら天体の二人に相談したところ「出たくないなら出なくていいんじゃない」と言ってもらって、
てっきり芸人だったら経験値として出なさいと言われると思っていた私は、(心の中で)泣きながら親子丼を食べました。
そしてカルテットでは、がつがつカツ丼を食べる二人というシーンに繋がっていくのですが、胸がいっぱいになってお腹もいっぱいになってしまった私は、ゆっくり箸が止まり、
そしてしっかり親子丼を残しました。
小盛りにしたのに残しました。

カツカレー大盛りを食べ終わった平野さんが、「お腹空いてるから食べてあげるよ!」と、私が残した親子丼も平らげてくれました。
「こんなに食欲ある人は生きていけます」って思いました。



あ、又吉さんの名前がまた出せませんでした。ごめんなさい。


天体…平野・又吉からなるお笑いコンビ。私にとっての大事な人であり、なくてはならない人。(天体にそう書けと言われました。完全にカツアゲです!カツアゲです!!!)

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